「咲-Saki-(TVアニメ動画)」

総合得点
87.6
感想・評価
3259
棚に入れた
15660
ランキング
145
★★★★☆ 3.9 (3259)
物語
3.9
作画
3.8
声優
3.9
音楽
3.7
キャラ
4.1

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

これも一種の歴史IFもの?

 原作は未読。
 科学的モチーフが無くても、ポリティカル・フィクション、歴史改変もの、架空戦記などを
広義のSF範疇に入れることがあるが、そうなるとこの作品は「麻雀がメジャースポーツ
並みの人気を得ている」IF世界を描いた一種のSFなのかな?。

 基本、麻雀が判っていないと、この作品を楽しむのはかなり辛そう。
 例えば「ヒカルの碁」や「ちはやふる」なんかだと、主人公がビギナーから始まるので、
視聴者も主人公と一緒に学んでいけるのだが、この作品の宮永 咲や原村 和は最初からできる
子だったりするので、麻雀の判らない人は置いてけぼり。キャラの面白さや可愛さだけで
楽しむのは限界がありそうだし。
 じゃあ麻雀好きなら諸手を挙げて歓迎かと言うと、そうとも言い切れない感じなのが、咲、
天江 衣、ステルスモモといったオカルト系プレイヤーの存在。なまじ奥深さの中にある
面白さを知っている人は、こういった荒唐無稽な設定は邪魔なものに感じられるかもしれず、
麻雀好きでも好き嫌いが別れそう。
 個人的にはフィクションとして割り切って楽しめたが、実際にこんな人達いたら
イヤだなあ。咲にあれだけ嶺上開花で上がられたら、いくら笑顔で「麻雀って楽しいね!」と
言われても、「そりゃあ、あんたはそうでしょうよ」と思ってしまいそう(笑)。
 もっともこのオカルト系のプレイは絶対的な強さではないみたいで、異能バトルものだと、
異能者に対抗できる存在は異能者のみだったりするのだが、この作品では非オカルト系プ
レイヤーも人間力、打ち方、運の強さなどで、異能者を凌駕することができたりするのが
面白い。

 通常、試合中にそのキャラのバックボーンを中心としたドラマ描写があったり、意識変化
などの心情描写を描いたりすると、それが試合内容に反映されたりすることが多いのだが、
この作品ではそれが報われなかったり、空回りしてしまうことが多かった。
 これが1対1の形式のジャンルだと、勝者は勿論、敗者も敗者として強い印象を与える
ことができるのだが、(トップ以外を敗者と見なすして、)敗者が3人も出ると個々の印象が
薄まってしまう。特に4人の内2人がライバル、因縁といった特別な関係にあったりすると、
残り2人はますます影が薄くなってしまう。
 これはこの作品の演出がどうのこうのという問題ではなく、4人で戦う麻雀ゆえの仕方ない
部分なのかな。

 女子麻雀を描いた作品ゆえに、キャラはほとんど女子。
 更に各校に特に仲の良い二人がいたりするから、全体に百合モノ的色合いを強く感じる。
 特に咲と和、それも和側にそれが強く、「何故、そこで頬を赤らめる?」とツッコミたく
なるシーンが多々(笑)。最終話の二人のやりとりは付き合い始めのカップルのようだった。
 
 全国大会前でストーリーは終了。全国大会の内容は、咲の家族関係における詳細は、今後に
乞うご期待といったところかな。

投稿 : 2013/03/10
閲覧 : 270
サンキュー:

4

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