ななろう さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
救世主ですか?
放送されて大分経ちましたが、元祖ガンダム世代の自分にとっては、AGEの前評判やキャラや時代設定と色々な事を目にした結果観る気になれなかったのですがやっと観る気になりました。
観ていて気になったのはやはり歴代ガンダムの名場面を意識しているのか、パクっているのかと感じさせる描写や設定なども多々在りましたけど何とか完走することが出来ました。
49話という長丁場ですが、主人公の家族三世代を中心に100年描いたおかげで、世代が変わる度に世代別のキャラも追加されていき飽きることがなく観ることが出来ました。
ガンダムの憎しみが憎しみを生み時代が戦争を繰り返すという愚かな生物の生存本能がここでも繰り返していました。
主人公とその息子の髪型とガンダムを操るのにはちょっと幼く見える設定には最後まで抵抗がありましたけど(笑)それなりに物語は楽しめた作品でした。
{netabare} }主人公とその息子と孫の三世代がガンダムを操るわけですが、その戦いによって個々に戦いの目的と意味が変わって対立しあう所の後半は見どころでした。
しかし最終話で、主人公フリットは救世主扱いになり銅像まで建ってしまった結末にはちょっと理解不能です。
確かに、最後にセカンドムーンコロニーを救った行いによって英雄視された事は解るんだけど、連邦側から見れば敵を助けてしまった人物であり、その行いをする直前までにどれだけのヴェイガンの民を憎しみのあまり殺そうとした事を思うと通常戦場で散った家族を持つ人の感情を思うと銅像なんて不愉快そのものです。
まぁガンダム記念館というものを実はアスノ家が個人的に建てたという可能性もありますけどね(笑)
そして最後には、火星のテラフォーミングが成功して全てハッピーエンドって、人々の憎しみが簡単に消えるとは思えないし普通ありえないんだけど物語としてはまぁこれで良しなんでしょう。
最後まで、やはり今までよりちょっと対象年齢をお子様向けに下げた設定という感じで終わったアニメでした。
{/netabare}