アレックス・ディノ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
バーニィ最高だ!!
本作はガンダムシリーズ初の富野由悠季監督以外の監督(高山文彦)が手掛けたOVA作品である。
【あらすじ】
一年戦争末期、地球連邦軍の新型ガンダムの情報を得たジオン公国軍は、特殊部隊サイクロプス隊に「新型ガンダムの強奪」の任務を与える。
サイクロプス隊は北極基地を強襲するものの、後一歩のところで宇宙へ逃がしてしまう。
その後、新兵バーナード・ワイズマンがサイド6潜入の際、被弾した事でザク改はコロニー内の公園へ墜落。それを目撃した現地の小学生アルフレッド・イズルハと知り合う。
その後の突然の転属命令。名もなき兵士がその民間人と出会いあるものを知ってしまったことによって、過酷な任務へと参加することになった。そのあるものとは、新型ガンダムがリボーコロニー内にある事である。これを知ったジオン上層部は、再びサイクロプス隊に新型ガンダム「NT-1アレックス」の強奪を目的とした『ルビコン作戦』を命じる。
【作品解説】
主人公は小学6年生の少年アルフレッド・イズルハ(通称アル)であり、終始MSに乗ることもなく(整備の為にコクピットに入った事はある)、勿論戦闘もしたことがないという非常に珍しい作品。
それまでのシリーズと違い、主に人間ドラマに焦点が当てられ、MSによる戦闘は全6話中3回しかなく、戦闘時間も短い。が、その分重厚な人間ドラマ、戦争の悲劇と残酷さを描いた感動的なシナリオは高い評価を得ている。
(感想)
やはりバーニィはすごいな!!優秀すぎますね!!このおかげでザク改が好きになりました!!死んだが頑張ったな!!
ガンダムの映像作品において完全などこにでもある量産型MSでガンダムタイプのMS(量産タイプである陸戦型ガンダム、ヴィクトリー、ムラサメ等を除く)を撃破または戦闘不能にした唯一の人物として挙がる事がある。カスタム量産機でガンダムと渡り合う(シャアやグラハム等)、非ガンダムワンオフ機でガンダムと渡り合う(トールギス等)など色々あるが、未カスタムの量産機でワンオフ機のガンダムを単機で落とす例は非常に稀。
一応リーオーでウイングを撃退したゼクス、ムラサメ三位一体攻撃でカオスを落としたイケヤ・ニシザワ・ゴウの三人と、純粋な量産機で「ガンダム苦戦」以上に持ち込んだ例がないわけではないが、それらは全て「もともとパイロットが凄い」か「数で勝る」という設定が為されている。そこらへんにごろごろいる名もなき一般兵がカスタム無しの量産機で、それも単機でガンダムを倒したのは現状バーニィとザクII改を除けば、無い。
ガンダムに乗っていたのがただのテストパイロットだったことや相打ちだったことを加味しても奇跡的な戦果である。
ジム・コマンド等のジャンク品から起動不可状態のザクを修理し、格闘戦へ持ち込みやすい森林地帯への誘い込みとバルーンやグレネードを使用したトラップ、更に最大出力の20%程度で弾薬補給もまともに行われていないという状況下で、当時連邦軍最強のMSであるNT-1相手に新兵がヒートホーク一本で相討ちに持ち込む等、実戦経験以外ではバーニィは非常に優秀な兵士だったともいえる。
「アル……オレはたぶん死ぬだろうが、そのことで連邦軍の兵士や、ガンダムのパイロットを恨んだりしないでくれ。
彼らだって、オレと同じで、自分がやるべきだと思ったことをやっているだけなんだ。
無理かもしれないけど、他人を恨んだり、自分のことを責めたりしないでくれ。
これはオレの、最後の頼みだ……」
この台詞は泣かないなんてできません!!
最終話のビデオに収録されたバーニィからの最後のメッセージであり、アルへの最終指令、アルと一緒に泣いた人も多いはず。ゼクスといいコウといい、19歳とはなにかと考え、苦労するものですな。
バーニィなんていい人だ!!バーニィの方が明らかに主役だよ!!死んでも思い出のある人だ!!ずっと忘れないよーー