「機動戦士ガンダム(TVアニメ動画)」

総合得点
85.8
感想・評価
1347
棚に入れた
6201
ランキング
225
★★★★☆ 3.9 (1347)
物語
4.2
作画
3.3
声優
4.1
音楽
3.8
キャラ
4.2

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ネタバレ

アレックス・ディノ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ガンダム最高!!

いわずと知れた最初のガンダム。通称「ファーストガンダム」である。

【あらすじ】
……人類が、増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、すでに半世紀がたっていた。地球の周りの人口の都市、「スペースコロニー」は、人類の第2の故郷となり、人々はそこで子を産み、育て、そして死んでいった……。


宇宙世紀0079 1月3日
地球から最も遠いコロニー「サイド3」は「ジオン公国」を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んできた。後に「一年戦争」と呼ばれる独立戦争の火蓋が切って落とされた。
ジオン公国軍が投入した「モビルスーツ」と呼ばれる人型機動兵器の多大な戦果により物量差を質で補い、更に早期決着を狙い地球連邦軍本部がある「ジャブロー」にコロニー落としを敢行、コロニーを地表に落とすことには成功したが、連邦軍の決死の対抗によりジャブローを外れオーストラリア大陸に落下した。
この戦いにより連邦とジオンは総人口の半分を死に至らしめる結果となり、人々は自らの行いに恐怖した。

戦争が膠着状態に入って8ヶ月 宇宙世紀0079 9月23日
地球連邦軍は逆転をかけたV作戦を開始、ジオンに対抗するために秘密裏に独自のモビルスーツとジャブローで運用のための新型宇宙戦艦「ペガサス級宇宙母艦」を開発し、最終調整の為、コロニー「サイド7」へと出航をした。
それを察知したジオン軍の赤い彗星「シャア・アズナブル」率いる部隊がサイド7を襲撃、戦火の中を逃げる途中でアムロ・レイはV作戦における重要機密・MSの操縦マニュアルを手に入れ、入港していたホワイトベースへ輸送するためにMSトレーラーに積まれていたガンダムと運命的な出会いを果たし、MS「ザク」を退ける。
しかし、その戦闘中、コロニーの壁に大きな穴があき、とても住める状態とは言えなくなってしう。そのおかげでサイド7の住人は難民となり、新型軍用艦「ホワイトベース」へと身を寄せることとなる。しかし乗組員のほとんどが見習士官や非正規軍人の少年少女という過酷な状況の中シャアの追撃を受けながらも、ホワイトベースは連邦軍宇宙要塞「ルナツー」へと向かうのであったのであった……。

君は、生き延びることができるか?

【作品解説】
当時、ロボットといえば子供のものであった。
分かりやすく言えば、今で言う戦隊ヒーロー物(スーパーロボット)であり、宇宙人やら地底人やらの悪の組織が攻めてきて正義のヒーローロボットがそれを倒すというわかりやすい勧善懲悪が話の筋であるものが主流である。それが当時のロボットアニメに対する認識だった。その中で生まれたのが『機動戦士ガンダム』であった。
世界観は今までになく本格的な戦争物語であり、その中でアムロ・レイという少年に焦点を当てた成長物語である。
モチーフをアメリカ独立戦争や第二次世界大戦に求めていることもあってバックグラウンドも含めれば戦争物語としてもかなり重厚。
「ロボットありき、ロボットが主役」という従来の概念から「人が主役、主役級ロボットも道具に過ぎない」という立場を作り出し、“リアルロボット”というジャンルの過渡期を作り出すこととなった。

やはりその中でも特徴的なのが主人公アムロの性格であるだろう。どこにでもいたありきたりな少年(若干卑屈だが)が突然戦争に巻き込まれ、兵器に乗り込んで戦うことを命じられる。これに対し抵抗し、現実に傷つき、自分と葛藤し、仲間や好敵手との出会いと別れ・助け合い・戦うことを経て精神的に成長してゆく姿が描かれている。戦争を嫌がる主人公というのはもちろん勧善懲悪の物語ではあり得ないし、ロボットありきの従来作では「ロボットに乗ることを嫌がる主人公」はもちろんありえない話だった。
これらの殻を大きく打ち破ったことはこの作品が神格化される理由となっているのは疑いようがないだろう。

「子供が見るには物語が複雑で、大人はそもそも“ロボットアニメ”は見ない」という時勢から、放送時の視聴率は伸びず打ち切りとなってしまったが、プラモデル(ガンプラ)の大ヒットや雑誌などの熱いプッシュのお陰で話題は広がり、再放送、再々放送時にその価値は花開くこととなった。
主にハイティーン層から支持を集め、後に『第二次アニメ革命』と言われるそれは、“アニメは子供だけのものではない”ことをアピール(アニメ新世紀宣言)。以降、様々な表現がアニメの中で行われてゆくようになった。
ちなみに、大人気になる前のガンダムを細々と支持して支えてくれていたのは所謂アニメに精通した「アニメオタク」や兵器に精通した「ミリタリーオタク」な男性ではなく、美系のシャアなどキャラクターに惹かれた少女層であったそうである。この辺りは現代とも共通している所だろうか。

その古さゆえ、美しさや動きという面では、もちろん現代のそれに劣る点は否めない。
しかし、繰り広げられる話の内容は非常に深く、各々の人間が持つ「現実的な感情」や「心のゆらぎ」が描かれている稀有なアニメ作品と言えよう。
あからさまなギャグを除けば、アニメならではデフォルメ描写が(当時の他のアニメや、Z以降の冨野自身の作品と比べても)非常に少ないのが特徴であり、アニメや漫画というよりも映画的な「人間が生きている」描写が多く、会話の現実感が強い。
名作であることは疑いがなく、ぜひ一度、自身の目で鑑賞してもらいたい。

ガンダムAでは本作のキャラクターデザイナーを務めた安彦良和氏による独自のアレンジを加えて再構成された「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」が連載されていた。基本的なストーリーはアニメと同一だが、シャアとセイラの過去などアニメでも描かれていなかったエピソードが追加されている。また、各種設定やエピソードも現在の視点で考えて不自然さがないように変更、再構成されており、まさに「完全版 機動戦士ガンダム」と言える内容となっている。
ちなみにガンダムA自体が「本作を連載するために創刊された雑誌」であり、本作は文字通りガンダムAの顔であった。最終話掲載号にてアニメ化が発表となったが、公開時期やメディアについての詳細は今のところ不明。

余談だがホワイトベースを筆頭とした航空力学を完全に無視した宇宙戦艦を大気圏内で飛ばすための飛行システムである「ミノフスキークラフト」に代表される技術は当時のファン(わかりやすく言うと同人サークル)による後付け設定が多い。
それを纏めたものを「ミノフスキー物理学」として公式化したものが現在の一年戦争における技術設定となっている。

「ガンダムVS.ガンダム」シリーズでは、原作登場機体がそこまで多いわけでもないのに(ガンダムタイプは1機のみ)、無印時点で他作品が2機又は1機なのにもかかわらず4機枠が用意され、NEXTでは6機枠+BOSS、さらにPLUSでジオング追加で7機と数多く登場。出撃OPデモも連邦とジオンの2種類、NEXTでのステージも2種類という、ある種の当然というべきか、かなり優遇されている。

(感想)
さすが初代ガンダムということあって知名度が高かった!!ガンダムといえば最終が特に見るべきなんだよね!!ガンダムのラストシューティングが特によかったし、アムロの無事は感動的でした!!個人的に1番の好みはブライトがアムロに殴った第9話のあのシーンです。「親父にぶたれたことないのに」!!日常生活でこの台詞を使うと実際はどうなるのだろう?ブライトみたいな突込み(それが甘ったれなんだ)やシャアみたいな突込み(坊やだからさ)は入るのか??たぶんブライトさんの言葉みたいなお叱りが入る。よく宣伝していたな!!まあアムロは元々内気な性格だけどなーーこの後のキレる少年であるカミーユよりはましか。
ガンダムは永久に不滅です!!

投稿 : 2013/03/08
閲覧 : 244
サンキュー:

4

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