横浜ゆう さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
わかっちゃうのよねぇ
コレは私の中でリスペクトに値する作品。
多分、5本の指に入る最高傑作だと思います。
気に入ってしまって原作はすべて持ってます。
原作ではやはりアニメとは異なりますので、
気になる方は手に入れても悔いは残らないでしょう。
森薫さんのファンになり、エマの後の新作品である
「乙嫁語り」も所有してます。
物語はヴィクトリア朝時代のイギリスでのお話。
貴族文化がベースとなる時代です。
身分という階層に、かなり厳しいイギリス。
主人公のエマはガヴァネス(家庭教師です)を引退したケリーのもとで、
オールワークス(いわゆる何でもやりますメイド)として住み込みで働いている。
ある時、以前ケリーの教え子であるウィリアムジョーンズが突然来訪。
ウィリアムは、ハウスメイドのエマに一目ぼれしてしまう。
ウィリアムはジェントリ(下級貴族:男爵の下ですね)だが一応貴族の位。
一応とはどういう事かと言うと、
王の一族「公爵」←チャールズ皇太子はココ
地方の有力者「侯爵」
家臣「伯爵」←カリオストロの「痛み入るぜ!伯爵!」はココ
上級貴族「子爵」←キャンベル家はココ
地方の名家「男爵」
地主貴族「郷紳」←ジョーンズ家はココ
勲章受理者「ナイト爵:勲位」←貴族ではない
エマとウィリアムは互いに惹かれあい、
貴族とメイドの恋が始まる。
まぁ、時代背景だけに普通は火遊び程度なんだけど、
ウィリアムはもう真剣に結婚したいと思っちゃう純愛なんです。
森薫さんのマンガはすごく丁寧。
かなり下調べをされているようですね。
街並みや使用している物、当時がどの様な感じだったか。
ミューディーズ(貸本屋)とかね。
背景やその他の描写も鮮明に描かれているので、
当時の雰囲気を知るにはとても良い作品です。
詳しいあらすじは書きませんが、
エマとウィリアムの恋愛は本当に叶って欲しいと心から感じる。
本当に良い作品です。一度ご覧あれ。
森薫さん、素晴らしい作品をありがとう。