るぅるぅ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
シナリオが意外とおもしろい。
第1話冒頭のナレーションが印象的でつい見始めました。
ある若い狼が楽園を見つける為に月の花に導かれ物語は始まります。
狼にとって楽園を追い求めることは本能であり、その理由が少しづつ紐とかれ引き込まれていきます。
狼・人、貴族・花そして楽園とは? と幻想的な要素もありますが、超展開的なことは全くないです。
楽園を求めた狼の行く末は・・・
{netabare} 5~6話の主軸ですが、犬として生きる姿は誇りなどはなく、それは死んでいる事と同じであって悲壮感が漂う描写は怖かった。俺等は楽園に選ばれなかったというセリフがありますが、それはまるで今の社会と同じで成功者と失敗者であるかのようで・・・{/netabare}
全30話とありますが、15~18話は見る必要なしです。
全く同じシーンの使い回しで、心理描写的な部分は追加なかったです。
感動もありますが、哲学的なアニメに近いですね。
世界の在り方とは、この世界はすごく退廃的な町しか出てこず暗いですが、それも最終話を見ると理解できます。
人と狼の共存を考える者と人間愛的な部分もあり悪くなかったです。
{netabare}最後、チェザの種子と狼の血とダルシアの眼球が融合し新たな世界をつくり、光と闇が溶け込んだ世界が楽園と解釈しました。ダルシア自身も29話で「お前(キバ)が光なら俺は闇だ」とその言葉から察すると、自然かな と思います。 {/netabare}
キャラについては、個別に書くことはしません。
あまり先入観もたれると楽しく見れないと私は想っています。
作画は10年前の為、あまり期待しないで下さい。
ただ、狼の絵はリアルで臨場感はありますね。
音楽は、菅野よう子氏で良かったですね。
この当時のBONESが一番良かったのかもしれませんね。