りゃむ さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.5
作画 : 2.0
声優 : 3.5
音楽 : 2.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
まったく違うものどうしが融合・・・
将棋×サスペンス、この作品を一言でいえばこれでしょう。
幼いころに両親を惨殺され言葉を失った主人公安岡紫音、彼女を引き取った義父の影響で将棋をはじめ小学生にして女流プロになるところから話がスタートします。
まず、この作品・・・初見で“地獄少女っぽいなぁ・・・”と思いました。
あたってましたww総作監の沼田誠也さんが地獄少女の原画やってたんですね。
さてこの作品・・・融合できてないような気がします。
つまりサスペンスはサスペンスとして、将棋ものは将棋ものとして話が別個に進んでいるような・・・そんな感じを受けました。
もちろんシナリオ上はこの二つが結びついて物語の終わりへと向かうわけなんですが、別に将棋がなくてもサスペンスとして成り立っていたでしょうし、逆に青春女流棋士物語としてサスペンス抜きでも物語が完結しちゃってるんですよね。
例えるならばカツカレーって感じでしょうか?
カツ単体でもいいし、カレー単体でもいい。別に混ぜて不具合はないけれど、それによってすごい化学反応が起こっているわけではない・・・みたいな感じです。
わかりづらいですね・・・
しかしながらシナリオ自体は楽しめましたし“ミステリー”というほど爽快な謎解きはないですが絡み合う人間関係や心理が物語の根幹部分の8年前の事件、謎解きを一層盛り上げてくれます。
将棋ものとしても各キャラの持つ将棋に対する情熱。形は違えどまっすぐに“勝負”する描写はなかなか見ごたえがあります。
個人的には紫音ちゃんが時折見せる喜怒哀楽の表情がとてもかわいくツボでした。
最後に17話と20話以降の独特の作画が個人的に少し肌に合わなかったかなぁ・・・