disaruto さんの感想・評価
2.8
物語 : 1.5
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 1.5
状態:観終わった
[酷評]ストパン好きだがこれはない
制作はA-1Picturesのオリジナルアニメです。
ジャンルはSFアクション系です。
監督は「股監督」こと高村和宏氏。
私はストパンが好きなので期待して見ました。
さすがといったところかキャラデザインはとてもかわいらしく、カメラワークも独特の下から見上げる形でこだわりが見られます。
作画も安定しており、キャラを絵としてみる分にはかわいいと思います。
テーマは「友情」らしいですが、このテーマを無理に押し出してしまった結果、「友情」が軽いものになり、なんだかよくわからない話になってしまった節があります。
致命的に良くなかったのが「ストーリー構成」、「キャラ設定」、「世界観設定」です。
以下ネタバレありの酷評。
{netabare}「ストーリー構成」に関しては、どう考えても12話でやるには無駄な話が多かったです。
キャラクター掘り下げ回がさっくり終わるのに、どうでもいい日常回をやる必要性が分からない。
おそらく二期を見据えてとのことだと思いますが、一期だけでもある程度の出来にしてほしかったです。
ストパンと同じく敵があんまり重要視されてないのは分かりますが、まるで戦いに感動しないのはなぜだろう?
キャラに葛藤がないからでしょうか。
「キャラ設定」に関しては、当初の設定といろいろと変わりすぎて変化に対応できませんでした。
病弱やら、最強剣豪やら、引きこもりやらがすぐに全く関係なくなったのはいかがなものかと。
キャラデザはかわいいのに、ここまで魅力のないキャラも珍しいです。
キャラが最重要なはずなのにどうなのよ。
「世界観設定」に関しては、友情がカギのはずなのに全く生かされていない点と示現エンジンについて気になりました。
ドッキングするとき友情が大事なんですよね?
あかねとあおいの時はドッキングできなかったですよね?
なんでわかばとひまわりはさっくりドッキングできるんですか?
友情を育んでないよ?
あと示現エンジンが大事なんですよね?
なんであんなに防衛ラインが薄いのですか?
一般人女の子一人に突破されてますよ?{/netabare}
総括して、ストパン好きな私でもなかなか見るに堪えなかった作品なので、普通の方は相当きついと思います。
ストーリーが破たんもいいところなので、オススメしません。
どのアニメにも明らかに設定がおかしい点は少なからずありますが、それを上回る美点で補っています。
残念ながらこの作品にはそれがなかった。
柄にもなく辛口になりましたが、結構期待していた分、こんな感じになってしまいましたことをわかっていただければ幸いです。