ともか さんの感想・評価
3.6
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
演出は、ただ単に派手ならば良いものではない。
原作の漫画は未読。全12話。
主人公・メインヒロインの姫子
こちらもヒロインの千歌音
2人にとって不可欠な存在で姫子の幼馴染でもあるソウマ
この3人をメインに描いた百合、ロボット作品。
百合は大好物、逆にロボットは個人的に苦手意識を持っているジャンルです。
これによってロボットの苦手意識も少しは克服できたり…?
と期待しつつ視聴。
かなりのガチ百合作品と聞いていたのですが、
視聴してみて「この程度?」と感じてしまった私は重症でしょうか?w
一方のロボットのほうは、難しい「型番」とか一切出て来なかったし、
ロボットがメインでもなかったので大丈夫でした。
観終わって振り返ってみると、物語に大した内容は無かったように思える。
10年近く前の作品であるけれど、今の作品と比べても全く見劣りしない派手な演出。
この過剰な演出こそが、本来なら難しくないはずの物語を
とても分かり辛いものに変えてしまった印象を受けた。
キャラのそれぞれの想いを描写したシーンは多く、
その場その場で少しは伝わってきたけれど、観終わった後はもう思い出せない。
カットがめまぐるしく切り替わる必要性にも疑問を感じた。
…とこんな感じで、原作を知っている人向けの作品のように思えた。
何周も観れば理解力に欠ける私でも分かってくるのだろうけど、
今は他にも観たい作品がたくさんあるし、観直すための時間&気力もない。
…ここまで文句を言ってしまったけれど、
終始悲しい雰囲気・展開が続いたものの、
最低限の救いは常にあってくれたおかげで完走することができた。
(それと百合の目当てもw)
ヒロイン2人はかわいくてきれいで、がんばり屋、
ソウマを含めて3人とも自分の道を信じて
姿勢を貫こうとする姿も素晴らしかったと思う。
音楽は戦闘シーンでは雰囲気に合っていたと思うし、
KOTOKOが歌うOP曲・ED曲も個人的に両方好き。
基本的にはダークな曲調は好まないけれど、何と言っても歌詞が良いと思います。
OP曲: Re-sublimity 「気高き者へと戻る」的な意味(?)
ED曲: agony 「激しい苦悶」の意。
百合であることは間違いないし、ロボットものとして見ると物足りない(と思う)ので、
観る人をかなり選びそうな作品。
あくまでも私の感覚だけれど、劇(どちらかというと悲劇寄り)が好きな方が
わりと好みそうな展開のような気もした。
気になる方は是非、ご自身の目で確かめてみてほしいと思います。