disaruto さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
雪景色で映えるファンタジー
制作は京都アニメーションで原作はゲームです。
ジャンルは恋愛ファンタジーです。
主人公の相沢祐一が7年ぶりに雪が降りしきる街へとやってくる。
そこで出会うヒロインたちと交流し、忘れていた記憶をだんだんと思いだしていく。
ヒロイン5人を平等に時間を割いて扱っており、丁寧な印象を受けました。
この点はどう考えても「AIR」「CLANNAD」よりも上。
雪景色がファンタジー感を高めて、泣ける雰囲気づくりに一役買っています。
音楽も題名からわかる通りなかなか凝っています。
しかし、逆にヒロインを平等に扱っているだけに何だか主人公が女たらしのように若干映ってしまうかもしれないのがネック。
そこに関しては主人公の魅力である程度カバーはされています。
あと全部に言えると思いますが「奇跡」が異常に起こります。
よく「奇跡の大安売り」と揶揄されますが、それを許容できるかどうかで楽しめるどうかが分かれるかと。
個人的には前半の沢渡真琴編がとても良い出来だったので、尻すぼみになってしまったかなと思いました。
加えて最後の月宮あゆ編がなんだかなあという感じで微妙でしたのでw
やはりKEY原作、京アニ制作アニメはキャラデザや口調、ギャグなどに癖があり、これが合わない人が多くいるかと思います。
しかし3話くらいまで見れば多分慣れると思うので、ストーリーに違和感を感じなければ最後まで見るとよいでしょう。
私も「CLANNAD」は初めキャラデザで拒否反応が起きました。
総括して、冬に見たくなる冬らしさを前面に出した作品です。
ぜひとも寒い季節に「奇跡」を体感してみてください。
他のKEY作品と比べると本作はそんなに考えなくても楽しめて、泣けるまではいかないけれど感動するといったところでしょうか。
KEY作品の入門編としては一番良いかもしれません。
知名度は低めですけどねw