disaruto さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態：観終わった
震えが止まらない演出のオンパレード
制作はシャフトで原作はゲームです。
ジャンルは恋愛系です。
個性的な演出で注目を集ているシャフトのもっとも奇抜な作品とされています。
作画・音楽に関して、連続アニメの中では私の知る限りどちらも最高レベルだと思います。
美麗な背景、ここぞという場面のBGM、本当に素晴らしいです。
シャフトはあまり作画の良い印象がありませんでしたがこれは本当に気合が入っています。
いわゆる「シャフトの本気」。
作品内容については二つの話が並行して語られていきます。
二つの話は直接交わることはないですが、節々にどこがつながっているんだなと感じさせる描写があります。
個人的には蓮治の話の方が好みでした。
どちらの話もちょっと重めです。
以下演出について。
{netabare}OP、EDの映像が変わるなどシャフトのこだわりが感じられます。
特に最終回のOPは必見。
これだけで鳥肌立ちました。
というかこれを見るためだけに作品を見てもいいくらいです。
作画は背景の色使いを中心に、紘の話は色彩を抑えて、蓮治の話は派手な色使いでメリハリをつけていました。
色の使い方はストーリーにも影響しています。
宮子の世界がだんだんと色づいていくなどの描写もありましたね。
その他、着信履歴における文字演出、踏切の場面でのホラーチックな演出、紘と宮子の電話におけるカウントダウンなど、とにかく奇抜で目新しいものが見られます。
また、同時期に放送されていた「CLANNAD」と比較すると、「CLANNAD」は登場人物を大切に扱いその人達の絆について描き上げましたが、「ef」は演出で人体を切り刻んだり、文字を浮かばせたりするなど登場人物を重要視していません。
また演技も情感たっぷりというよりは棒に近い場面が多く、これが一層ストーリーの綺麗さを際立たせています。{/netabare}
基本的にギャグがないので笑いどころはありません。
少し暗い雰囲気の漂うアニメですが、二期への謎を残しつつ上手くまとめて終わっています。
総括して、「true tears」とかのシリアス系が好みならおそらくはまるでしょう。
癖が強いので一概にオススメはできませんが、時間があればぜひ。
