disaruto さんの感想・評価
3.7
物語 : 2.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
SF(すこしふしぎ)。明らかにやっちまった「アレ」
制作は京都アニメーションで原作はライトノベルです。
ジャンルは学園SFです。
超有名作品ですが、あまのじゃくな私は見るのをかなりためらっていました。
結局これを見終わった後、続きが気になって原作を買っちゃいましたけどねw
キョン(本名不明)が涼宮ハルヒという女子高生と同じクラスになる。
彼女は新学期のあいさつで一言。
「東中出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上。」
こうして、彼と彼女の不思議な学園生活は幕を開ける。
作画についてはやはり京アニといったクオリティー。
ライブシーンの作画は本当に丁寧でびっくりしました。
音楽はOP、EDはかなり好きでした。
EDはアニメーション込みでお気に入り。
物語は普通な男子高校生キョンと明らかにおかしい女子高校生涼宮ハルヒが出会うところから始まります。
一番最初にハルヒが発した言葉はあまりにも有名ですね。
彼女はSOS団なる非現実的な人種と戯れる部活を設立します。
基本的にキョンの一人語りで進行します。
そのため杉田さんがかなり一人で喋って大変そうです。
この一人語りになれられるかどうかで好き嫌いが多少割れるかも。
以下内容と考察。
{netabare}まず「涼宮ハルヒの憂鬱」ですが、これの出来は非常に良かったと思います。
意味不明なことを言っているハルヒのもとにその言葉通りの人々が集まっていたというのはなかなか爽快です。
最後のキスシーンまでうまいこと持っていっていましたね。
これが良かっただけに以降ダレたのが悔やまれます。
「笹の葉ラプソディー」は映画版を視聴する際に絶対見ておかなければならない内容です。
でないとまったくついていけません。
ここら辺の伏線が映画で綺麗にはまっています。
ご存じ「エンドレスエイト」はちょっとやりすぎですよね。
映画版を効果的に見せるための演出なのかもしれませんが、オンタイムで見ていたら絶対途中で見るのをやめていたでしょう。
実際私は1、2、8話しか見ていません。
映画を楽しむために、どんな内容かだけは確認しておくべきでしょう。
「涼宮ハルヒの溜息」はあまり好印象ではありません。
ハルヒの傍若無人っぷりが極まりすぎていて若干イライラしてしまいました。
中身がないのも問題ですね。
ただ、できた映画は面白かったですw
全編通してキョンはハルヒに振り回されっぱなしですが、なんだかんだでハルヒのことを大事に思っています。
むしろハルヒに振り回されるこの状況を楽しくも思っています。
朝比奈さんばっかり褒めているようですが、意外とそうでもない。
彼女いてこその自分の退屈しない生活だと認識はしています。
ですが、それを完全に認めたくはないのです。
認めたら負けだということが彼の意地っ張りなところに表れています。
そこについての話は映画版で出てきますので見てみてください。
こちらは手放しで褒められる名作です。{/netabare}
総括して、舞台・キャラ設定はいいのに尺の使い方、シリーズ構成を見誤ったという印象です。
時代を作り、以降の作品に多大な影響を与えたエポックメイキングな作品なのでそれだけで価値がありますが、アニメとしてもう少し完成度が高く作れたような気がしてなりません。
というか、本作って一期の方が圧倒的に評価されていますよね?
一期分だけ見れば良かったかなあw