disaruto さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 2.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
あなたは、信じられますか?
制作はスタジオディーンで原作はゲームです。
ジャンルはミステリー・ホラーです。
ホラーでありながらグロ・スプラッター描写もかなりあるので、苦手な方は注意です。
昭和58年、雛見沢という村に前原圭一は引っ越してくる。
この村はかつてダム建設による闘争があり、依然としてそのしこりが残っている。
また、毎年行われる「綿流し」の祭りの日に一人の人が死に、一人の人が消えるという奇怪な事件が起きていた。
本作は問題編の鬼隠し編・綿流し編・祟殺し編・暇潰し編の四つ、回答編の目明し編(綿流し編)・罪滅し編(鬼隠し編)の二つで構成されています。
主人公の視点でどのように事件が起こったのかを問題編で見ていき、そのネタバラシ(またはヒント)を回答編で見ていくかたちです。
本作だけでは、疑問点に納得のいく説明はできません。
一見すると萌え絵ですが、エキセントリックな行動をこのキャラ達がやるので衝撃的です。
初見だとかなりビビると思います。
ホラーのツボをついており、よく分からない恐怖感と上手い演出に打ちのめされること請け合い。
私は痛い・グロいのは問題ないのですがホラーが大の苦手なので、ホント変な汗が止まらなかったw
作画は一貫して崩れが目立ちます。
むしろ作画の崩れのために怖さが増しているかもしれません。
結構ぬるぬる動く回もありますよ。
声優に関しては軒並み怪演が光っていて「怖い」の一言。
以下詳しいネタバレと疑問点。
{netabare}鬼隠し編では圭一が疑心暗鬼になり、レナ、魅音を殺害後、何らかの発作により自殺をします。
これに対しての罪滅し編ではレナが疑心暗鬼になり籠城事件を起こすも、信じる心を取り戻し、事件はひとまず解決します。
綿流し編では圭一の周りの人々が次々に失踪し、圭一は魅音に刺された後、病院で死んだはずの魅音に殺されます。
これに対しての目明し編では詩音視点で彼女がいかにして連続殺人を行うに至ったかが描かれています。
祟殺し編では圭一が沙都子に殺人未遂を受けたあと回復、雛見沢大災害で雛見沢が全滅したことを知ります。
暇潰し編では赤坂視点から梨花がタイムリープしていることが仄めかされます。
これだけではなぜ疑心暗鬼に陥るとみんな狂暴化するのか、雛見沢大災害とは何なのか、主人公たちはいったい何から追われているのかなど分からないことだらけです。
一貫して言えるのは、最終話がそうであったように「信じる」ことで何かが変わるということでしょうか。{/netabare}
回答編までは出題して投げ出しっぱなしなので、結構問題編はみるのがきついと思います。
ましてやグロ・スプラッター描写がある上に、すべて結末の後味が良くありません。
総括して、一期だけでは「は?」という感じになってしまうかもしれません。
というわけで、二期もぜひ見てみてください。
これだけだとストーリーを楽しむというより、表現方法を楽しむ感じが強くなります。
本作は一期のみを評価する方も多いですが、私は二期を評価したい。
ミステリーとして見たらどうなのよ、とは私も思いますけどねw