disaruto さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
傑作SF。「これが、シュタインズゲートの選択だよ」
制作はWHITE FOXで原作はゲームです。
ジャンルはSFです。
岡部倫太郎はラジ館内で死体の牧瀬紅莉栖を見つける。
そのことを親友の橋田至にメールで伝えると同時に不思議な感覚に襲われる。
そして数時間後、なぜか生きている紅莉栖に遭遇する…
とにかくこの話の凄さは異常な伏線の数と丁寧な回収にあります。
明らかに含みを持ったものや初見では絶対にわからないものなどを含めてかなりの数です。
おおよそは12話までに張られています。
したがって、物語が12話までほとんど動かないです。
9話で初めて目に見える形で動きます。
しかし前半を乗り切ればもはやこっちのもの。
後半は今までの伏線をかなりきれいに回収していきます。
以下、私ができる限り見つけた伏線。
{netabare}第1話
中二設定、機関の妨害、屋上の落下物、メタルう~ぱ、クリスとの会話、機関のエージェント、携帯のジャミング、男の叫び声、クリスの死、橋田へのDメール、誰もいなくなった町、人工衛星(OP)、岡部の「世界の支配構造の変革」、会見の中止、岡部の「シュタインズゲートの選択」、「まゆしいはおかりんの人質なので」、岡部の「機関はタコ坊主を抱き込んだ」「機関との戦い」、ゲルバナ、先週来たメール、生きているクリス
第2話
クリスの@ch用語、妖刀五月雨、「だが男だ」、鈴羽のトウモロコシへの発言、ジョンタイターの書き込み、岡部の「今度のタイターは日本人か」「ダルのやつタイターのリンクを消したな」「関連書がない」、橋田の「ジョンタイターって誰ぞ」、萌郁の「生存の証明」、PC、携帯依存、世界がヤバい!の文字、瞬間移動したバナナ
第3話
昨日の昼ごろレンジから稲妻、過去に送られたメール、「嘘…、タイムマシンなんて」と飛び出したクリス、SERNのLHC、岡部の「奴らの悪事を暴く」、鈴羽の「死亡通知でも来た?」、IBNを知っている鈴羽、栗御飯とカメハメ波というコテハン
第4話
鈴羽の「私はガキじゃない、一人前の戦士だよ」、手をかざすまゆり、岡部の「SERNは巨大な陰謀をたくらんでいる」、岡部の「過去のトラウマか?」、クリスの「父と同じ失敗は繰り返さない!」、岡部の「時空間がゆがんだか?」、クリスの「あなたの方こそ(かわいいですよ)」、神主の「10年前に言われたんですよ、いつかこのパソコンを必要とする若者があらわれるから」
第5話
メダルを見つめる鈴羽、鈴羽のクリスへの態度、「まゆしいはおかりんの人質なので」、「まゆしいは自分で人質になったので」、鈴羽の「まだ彼女は何も知らない。でも気を付けて、牧瀬クリスには。」、鈴羽の「爆撃!」、クリスの「それとフォークも」、岡部の迫力でビビって泣くクリス
第6話
萌郁が受け取るFBからのメール、鈴羽の「過去には、何もない…」、回想での「一秒後はいつやってくる?」、岡部の「機関に知られるわけにはいかない」、萌郁からの「もしかしてFB?」というメール
第7話
橋田がつけた電話レンジの名称、ロトシックスの実験の際の「ついにシュタインズゲートを開く時が来たな…」、洗脳に反応(チップが入っていない)、鈴羽の「タイムマシンのことで悩んでいる?だったらさ、ジョンタイターに聞いてみたら?」、クリスの「その呼び方が一番カチンとくる」(ザ・ゾンビ)、「救世主になって欲しい」
第8話
クリスの「失敗したことも含めて、私の人生なんだから」、鈴羽の「えー、どの辺が?」、萌郁のDメール、るかのDメール、「るかちゃん」
第9話
クリスの電話、「おかりんが遠くに行っちゃう感じがするのです」、IBN5100がない、「過去に戻って一つだけやり直せるとしたら何をしますか?」、「やはりメタルう~パが欲しいのか?」、「IBN5100…」、「ここら辺の大地主」、「秋葉に萌え文化を取り入れるようお願いした」、フェイリスのDメール、「やっぱりメールはしなくても…」、フェイリスのパパ
第10話
鈴羽の「拷問…」、岡部の「まるで本物の拷問を受けたかのような口ぶりだな」、鈴羽の「父さんを捜索するために来た」、加湿器、「お前を見ているぞ」、突然降り出す雨、鈴羽へのDメール、タイムマシンオフ会に行った鈴羽、「バレル・タイター」、羽ばたく蝶
第11話
萌郁の「タイムマシンは破棄した?」、突然まゆりに抱き着く綯ちゃん、鈴羽の「牧瀬クリスはSERNに通じている」、「お前は知りすぎた」、SERNのLHCと繋がった
第12話
冒頭の回想、橋田の「ラボメンはおかりんが守るって言ったろ」、鈴羽の「予言だよ」、止まる砂時計、サイリウムセイバー
第15話
タケコプターの名称、岡部の「特に意味はない」、メダルのアルファベット{/netabare}
また演出についてもとてもよく練られています。
・特殊OP、ED
・繰り返される同じシーンでの言動
・止まる懐中時計
などなど。
この作品はキャラがテンプレだし、アクがやたら強いのでここが苦手という人も多いでしょう。
確かにそうなんですが、話が進むごとにキャラ達の結束や葛藤が見えてきて、設定以上に魅力的になっていきます。
加えて、このアニメの登場人物には無駄な人が一切いない。(綯ちゃん含めてねw)
その中でも主人公の岡部倫太郎は本当に魅力的なキャラでした。
最初はただの厨二野郎だと思っていましたが、彼の行動原理、言動、仲間思いな点などを知るたびに輝きが増していった印象です。
{netabare}それだけに途中でまゆりが何度も死ぬところや、キャラの願いをつぶしていくシーンなどは見ているのが結構つらかった。
かなり感情移入してしまいました。{/netabare}
声優に関しては皆さん上手だし、役にはまっていました。
特に宮野さんの演技に泣かされた。
あと橋田を演じたのが関さんというのは凄いですよね。
残念なのは作画の安定感が全くなかったことくらいでしょうか。
でもちょっと物語補正入れて高めにしますw
総括して、いろいろアニメを見てきたわけですが、最も純粋にシナリオが優れた作品だと思いました。
まさしく傑作に相応しいアニメです。
どうでもいいですが、私と紅莉栖の誕生日が一緒ですw