たつじん さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
5つ葉のクローバー
TVドラマや映画でも実写化されたので有名な作品です。
タイトルやパッケージから「ほんわかした恋愛作品」と思って観はじめたのですが・・・
イメージしてたのとだいぶ違ってましたね。結果オーライでしたが。
(ちゃんとあらすじ読んで決めなきゃダメですね~)
内容は美術大学の男女5人の学生を中心に、それぞれ自分の才能や将来について悩んだり、かなわぬ恋に心痛めたりしながらも、前を向いて歩こうとする姿を描いた青春ストーリーでした。
学生生活のちょっとゆる~い感じや、社会人一歩手前のアンバランスな心情が、淡いパステルタッチで描かれています。
ギャグ漫画風で笑わせる場面があれば、180°変わってシリアスな展開に・・・
個人的には、ギャグ風よりもシリアスな場面がトレンディドラマっぽくて好みでした。
そこでのセリフは、まるで人生訓を「詩」にして読み上げているように聞こえて、なんだか身につまされてしまいます。
バックにスガシカオやスピッツの歌が流れているので余計にそう感じたのかもしれませんが・・・。
友人とバカ騒ぎしたりして過ごす大学時代の何でもない日常・・・。
ほのかな恋心やあきらめようとしても抑えられない気持ち・・・。
そんなことしながらも頭の片隅にはある将来への期待や不安・・・。
容赦せずに流れ過ぎていく時間・・・。
そして・・・OPのYUKIの「ドラマチック」の歌詞の一節
『残した傷跡が消えない それぞれの場所まで もう行かなくっちゃ』・・・。
そう社会への旅立ち。
こんな微妙な状態をうまく表現していたと思います。
ところで、この作品にはやたらと煙草を吸うシーンが多いんです。
だから、観ているうちにこっちもつられてしまって、登場人物に自分をなぞらせながらベランダで吸ってしまいました。
感情移入しやすい、そんな自分に呆れるばかりですが・・・。