bk958 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ただの少女向けじゃない!ない!ない!(^^♪
【あらすじ】
16歳の苗木野そらは、幼い頃に両親と観たショー『カレイドステージ』に憧れ、単身渡米してきた。新体操の経験を生かし、なんとか入団したものの、トップスターのレイラ・ハミルトンやオーナーのカロスにはなかなか認めてもらえない。しかし、持ち前の前向きさやステージの精霊フールの協力を得てスターへとのし上がっていく…。
【総評】
佐藤順一・平池芳正監督、吉田玲子構成。
単身渡米したそらが、一パフォーマーからスターになるまでのサクセスストーリー。キャラデザで少女向けと侮る無かれ、スポ根モノのアツさも持ち合わせた評判通りの名作です。
主役のそらは、女の子ですが一昔前の熱血系で、諦めない、へこたれない、立ち止まらない。異国で一人という逆境でもポジティブな姿勢を崩さないそらにはホントに元気をもらえます。
その他のキャラ配置は、マスコット的味方キャラに、憧れの女性、王子様的男性、ヒロインを思う一途な男性、鬼コーチといかにも少女向けっぽいですが、いずれのキャラもバイタリティに溢れていて、前向きなエネルギーを持った素敵な作品でした。
基本的に一話完結で、パフォーマーとしての葛藤・挫折・努力から、家族、友情、ギャグ回などバリエーション豊富で、アツくなったり、笑ったり、感動したりと大いに楽しめる内容です。ただそらの恋愛要素だけは皆無です。ケン…はもう泣くしかないww
51話と長いのと、子供もわかりやすいシンプルな起承転結なので一気に見るのには向いてないかと。
26話までの前編では憧れのレイラ・ハミルトンと同じステージに立つまでが描かれ、総集編を二話挟んでから、51話までの後編はスターの仲間入りを果たしたそらが、理想のステージを追い求める姿が描かれています。
後半に入ってからは、憧れのレイラと王子様的ポジションにいたユーリを足して二で割ったようなレオンが登場し若干失速しましたが、メイやロゼッタといったニュージェネレーションが台頭しだすとまた面白かったです。
カレイドステージ三代に渡るスターが存分に描かれていて、そこら辺も長期作品ならでは。個人的には後半画面に見切れるたびに握力を鍛えていたロゼッタが可愛く、最後には成長した姿が見られて感動も一入でした。
声優さんは、ガチで泣かされたという広橋さんの演技が良かったです。ステージの精として出てくるフールは、声が子安さんでギャグ要員として大活躍していました。
音楽は二代目OP、米倉千尋さんの『約束の場所』は作品にも合ったいい曲でしたが、それ以外がパッとしな過ぎます。特にsugarの歌唱力には物申したいですww
スポ根ものが好きな方、そういえば小さい頃セーラームーン、おジャ魔女あたり観てたはなんて方にもオススメです。