あにまっくす さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
魔女狩りのような話
※惨殺シーンがありますので注意してください。
海外で非常に評価が高いアニメです。
物悲しいオープニングテーマは聖歌のようで絵はクリムトに似ています。
本編は別として、オープニングだけで世界観を煮詰めています。
シナリオは魔女狩りのような話でした。
おおまかな話は、悪魔的に生まれてきた存在にも心があり、その心を共有した人間との出会いから結末までです。
魔女狩りとの違いは、魔女が狩られる事よりも、魔女が人を狩る事が多いところです。
これは人間性を否定してしまう要因となりますが、バトルアニメでは必然なのかもしれません。
登場人物の多くは人間的に欠落しているか、もしくは物語にコンプレックスを持ち込んでいます。
劣等感のある者が傷を舐めあうように集まりますが、人を傷つける者が救われるべきかとどうか。
視聴者に判断させるかのように話に引き込もうとします。
声優については人選がいいと思います。
良し悪しの感じ方は人によって落差があると思うので多くを話す事もありません。
作画は、2004年として確かに良いのですが、ここまでグロテスクにする必要があったのでしょうか。
地上波放送の編集も大変だった事でしょう。
最近ブルーレイ化されましたが、古いのに良く出来たオープニングでした。
追記です。
後から原作を読みましたがコミックの方が悲劇的で、シナリオが多いだけに割合としての惨殺シーンは減ります。
アニメ化のオープニングは良く出来ていたものの、色々とグロテスクな改変があったようです。
原作はホラー物のようなビックリ要素は少ないんですけど、そういうのが得意なスタッフがアニメ化を手がけたようですね。
近年は悲劇を本当の悲劇として表現できたアニメは少ないです。