takoaki さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
これは前哨戦に過ぎない
2クール26話という構成で終わったリトルバスターズ。
当初はJCが作るということで色々と不安も抱いていました。
そんな最中、素晴らしいリトルバスターズを作ってくれたJCスタッフさんには感謝の念を伝えたいです。
原作を知っているからこそ分かる、多くの伏線。それをうまく巧みにばらまきつつ、日常と各ヒロインルートの進行をうまく混ぜ合わせたさまはまさに見事の一言です
特に、24話は一番高く評価したいところ。週一で放送されるアニメは一度見ただけだと最初らへんの内容が曖昧になってしまいます。そして、そんな最初として行われたルートが小毬。6人のヒロインのうち一番無難でありつつ、鈴といち早く親友にさせる必要があるそんな彼女なので、最初だったのでしょうが、この子は「鈴のヒロイン」という立場にある子なので頭の中から薄れてしまってはいけない子なのです。(どのような困難があり、どのように克服したのかも含めて)
それを24話で皆が忘れないように強調してくれたのはとてもありがたいです。
次に評価したいのは最終話である26話。野球で最期をくくるのは明白だったのですが、その野球にどれだけ時間を割くのか。これが心配でした。しかし、その心配は杞憂に終わりJCの本気さが伝わる構成となっていました。理樹と鈴の成長物語ともいえるリトルバスターズにおいての一つの峠となるこの時点で、二人が(特に理樹が)どの用に成長したのかをみせつけ、野球は挿入歌で濃縮してみせる。最高の終わり形ではなかったでしょうか。2期で世界の秘密のことについて触れることも明視するのも忘れずに綺麗に終わらせていました。文句のつけようがありません。二期が待ち遠しいです。
と、賞賛してきましたのでここで少しマイナスなところにも触れていこうと思います。まず、一番目立つのが「作画」。声優と構成はこうもうまくまとめられているのに、なんでしょうこの絵は?しゃべっているだけで何も動かなかったり、発言している人以外固まっていたり。妙に、漫画のトーンなどでよく見る表現の仕方が多かったり。これは、文句をつけたいですね。2期では絵が向上していることを祈るばかりです。
あと、話の攻勢が素晴らしいと言いましたがそれは話の重要な部分での話。多くの伏線が張り巡らされる部分ではとても丁寧に作った様子が窺えるのですが、個人ルートでも日常パートでもストーリーのテンポが所々悪かったです。肝試しの時とかは特にひどかったですね。1期はまだ許せるのですが、リトルバスターズの命であるリフレインでもこのようならJCに抗議しちゃうかもしれませんね(笑)
最後に、真人の扱い方。真人がバカなキャラということはわかります。しかし、彼は優しく友達思いで純粋で、そしておとなな部分もかなり持ち合わせている。そんな性格の持ち主のはずです。それがどうでしょう、アニメでの真人はいいやつの時はいいやつなんだけど、ときたま場の空気を理解できず妙なことを言って他人をあおったり、場違いなことを言ったりと。真人はこんなやつではないというのに!これはたまにいらっときましたね。
以上が主な批判です。少々感情こめすぎでしょうかね。あれこれ批判する部分はあれど、私はこのアニメリトルバスターズは中々いい出来だと思っているので2期に期待したいところです。