りゃむ さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
根暗だよなぁ・・・
地球というか自分たちの世界を守るため文字通り命を懸けて巨大ロボットで戦う中学生たちの話。
巨大ロボットの操縦者に選ばれると勝敗に関係なく必ず死ぬという設定です。つまり文字通り命がけ。
そんな中1人1人にそれぞれスポットを当てそれぞれ戦う意味だったり、死と向き合う姿だったりを丁寧に描き出しています。
面白いと思います。
見始めたら次の話が気になって結局最後まで一気に見てしまいました。
絵柄というかキャラデザというかは好き嫌い別れそうですよね。
ただね・・・んーご都合なハッピーエンドが好きというわけではないのですが“必ず死ぬ”という設定。
個人的には若干考えどころなんですよね。
単純に根暗だなぁ・・・という感想もあるにはあるんです。
しかし何より“死”というものをストーリーに盛り込めば良くも悪くも簡単に物語は盛り上がるんですよね。
この作品に対する疑問?みたいなものを一言で言わせてもらうと
意味のある“死”を本当に描けていたのだろうか?ということです。
言ってしまえば“死”そのものの事実や理由に関係なく“死”に至る心理描写、行動の過程さえ描ければ大概のお話は見る人の心に残るものなんです。
それだけ人にとって根源的な恐怖や興味の対象ということなんでしょうが・・・
設定上なんで死ななければならないのかとかなぜ死ぬのかという理由もある程度納得はできるのですが、ストーリー進行上“必ず死ぬ”設定がなくてもこの物語は描けたのではないかという気がするんです。(それが面白いかどうかは置いておいて・・・)
テーマというか作品の根源そのものを否定するような話になってしまいますが、中身のない“死”は安くて易い感動を作ってしまうように感じました。
ともあれそれなりの知名度を誇る作品でインパクトがあり問題作ではあるんでしょうね。
視聴満足度という意味ではそこそこの作品でした。