だめにんげん さんの感想・評価
4.1
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
けっこう好きな作品です。
今日から観終った作品には、時間が許す限りレビュー書いていこうと思います。
まず、どういう人にオススメできるアニメなのか。
1:恋や愛を扱う作品を探している人
2:今時のアニメ作品をそこそこ見ている人
3:青春っていいよね!な人
4:大切な何かを諦めないエネルギーが欲しい人
5:美少女キャラクターに抵抗がない人
こんな感じの人たちならば、とりあえず一見の価値はあるんじゃないかなぁって思います。
内容に関しては敢えて多くは触れません。他の方の感想や、あらすじが紹介されているサイトを参考にしてもらえばいいことですので。
「後半引き込まれる」は納得の評価でした。
まぁ、本当の名作なら最初から引き込んでくれよって話なのですが。不思議なことに近年のTVアニメには、最初は我慢して観賞していると、いつの間にか続きが見たくて仕方なくなるものって割と多い気がします。
この作品も例に漏れず、でしょうか。
原作を知らず、先入観も事前情報も一切ないところから見ると、ちょっと退屈な導入部だったと思います。
特に演出に関してはシャフト特有のエキセントリックな表現が端々に見られ、かと言って【化物語】のように徹底的な斬新さを感じる程でもなく、良く言えばマイルド・悪く言えば中途半端に思えて「ちょっと邪魔かな?」とさえ思っていました。
ところがストーリーに入り込んでしまえばむしろ「ちょうど良い」に変わっていました。面白いものですね。
シャフトの作品に初めて触れる人であれば、懲りすぎてて分かりにくいとか、逆に手抜きなのか?って印象を持たれてしまうかも知れません。
それから、テレ臭いセリフやシチュエーション、設定、話の流れ等に思わず無粋なツッコミを入れてしまいたくなるような思春期の方々にはあまり向いていない作品かも知れません。
本当はそういうお年頃の人にこそ、この作品のメッセージやテーマを感じ、受け取り、考えてみてほしいなぁとは思うのですけどね。
続編はまだ見ていませんが、近いうちに必ず見てみようと思っています。
全編通して比較的マジメで、所々重い内容もありますが、1~2話あたりまで退屈だなぁと思っていたオジサンでも半分(全12話)も見ないうちに止まらなくなった、とだけお伝えして感想を終りにしようと思います。
読んでくれた皆さん、ありがとうございました。
▼ここからは完全な独り言なので、読まなくても大丈夫です(笑)
{netabare}
一定の時間が経過すると記憶を留めなくなる症状って、現実にも在るんでしょうか?
なんか本当に在りそうですよね。
ただマジで考えちゃうと、人間の記憶ってすべてがそんなに瞬発的なものではないと思うのですよ。
実際、劇中に新藤千尋ちゃんがやっていたように、思い出し続けていれば一時記憶でも持続するだろうなーって考えながら見ていたので、ぶっちゃけ最終話も何となく流れが先に読めてしまっていたんですよ、残念ながら。だって、本当に回想シーンに登場していた彼女のまま時が止まっていたのであれば、あまりにも大人過ぎですものw
それほどの強い想いですから、そりゃ忘れようったって思い出さずにはいられないでしょ、普通w
それから、欲を言えば宮村みやこちゃんの魅力をもう少し描いてほしかったと思います。
実は良い子だし可愛いし、スタイルも良いし人懐っこいし、料理が上手だし、っていうのはもちろん分かりますよ?けど、そういう一般論じゃなくて、もっとこう広野紘くんにとっての彼女の魅力というか、生涯守りたい・愛したいと思わせた決定打が描写されていなかったように思えて仕方ないんですよね。
彼女本人のエピソードはしっかり描かれていたし、過去や事情があって、人を見る眼があって、直観か本能か分からないけれど、素っ気無さの中からも滲み出る彼の優しさに触れていくうちに、諦めかけていた自分の居場所として広野くんを病的なまでに欲したのは理解できたのですよ。
しかし広野くんが分からないw
曖昧な人間関係に終止符を打ってまで彼女と結ばれようとしたキッカケは、はっきりと描写されていなかったと思うので。
18禁ゲーム原作なだけに、まさか欲望から手を出してしまった女性への責任感じゃないだろうな?とか汚い考え方はあまりしたくないので(笑)知らず知らずの間に、自分を積極的かつ強烈に
求めてくれた彼女に対して引き込まれ、いつの間にやら好意を抱いていたことに気付いたのでしょう!という解釈にしておきます。
色恋沙汰は理屈じゃないんですよね、きっとw
そして最後に、最終話の麻生蓮治くんですけれども。
ばら撒かれた記憶の欠片たちを街中駆け巡って拾い集め、駅に辿り着いた彼。
いやね、分かるんですよ?
大変だったであろう、壮絶に苦労したのであろう、と。
そういう表現だってこともちゃんと分かってるんですよ?
いや、しかしですよ。
ボロボロ過ぎ! やり過ぎ!! と、どうしてもツッコまずにいられませんでした。
ここぞ、という場面なだけにどうしても浮いて見えてしまってw
まるで野生のクマと格闘した挙句、命からがら逃げて来たかのような変わり様です。
必死だったことが一瞬で伝わりましたけどね。ちょっと限度を突破していたので、泣きそうになりながら吹いてしまったのが悔やまれますw
{/netabare}