たつじん さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
アタシだけのヒト
「あにこれ」に参加していなかったら、自分で選ぶことはなかっただろうなぁ~と思う作品です。
ひとことで言うと「甘酸っぱいラブコメ」って感じですね。
ある夜、浪人生の「秀樹」は美少女型パソコンを拾います。
(パソコンというよりも人型ロボットをイメージしていただいた方がいいですね)
とにかくこの「ちぃ」が何とも可愛い!
こんなパソコンが自宅にあれば、どんだけ毎日が楽しいでしょうか・・・。
その「ちぃ」と名づけられたパソコンとの純愛を描くストーリーです。
序盤~中盤は基本1話完結のオムニバス形式で、何も知らない「ちぃ」に「秀樹」があれこれと教えながらドタバタするコメディタッチです。
「えっ!こ・これって・・・」ってと思わず口にしてしまいそうな「きわどくなる」シーンがあって、正常な男性諸氏なら固唾をのんでしまうのでは・・・?
終盤は「ちぃ」の素性が明らかになっていく中で、「秀樹」の心が揺れ動くちょっと「しょっぱい」タッチに・・・
キーは「絵本」でしょうか。
近未来に起こるかもしれない人間と機械との距離の取り方を、登場人物の過去に照らし合わせながら描いています。
ストーリーは全く違いますが、一昔前の映画でスピルバーグ監督の「AI」という作品がありました。
子供のロボットが愛されることを求めて旅を続け、最後の瞬間まで「僕を愛して」と望み続けた悲しい話です。
そんな映画が脳裏をかすめた作品でした。