粟島二武 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
タイトルなし
特殊な題材を扱いながら、淡い色彩や作画の美しさなどにより、極力違和感の無いように描かれていた。作る側の丁寧さを感じた。
通常、ある種の障害をもつ主人公のドラマがあるとすれば、見る側にとっては社会の厳しさなどのリアリズムを本能的に期待してしまう。リアリズムにこだわる人にとってはこのアニメに対して物足りなさを感じるかも知れない。実際、主人公の周囲は性同一性障害に対して理解のある人間ばかりに見える。このアニメではある種のリアリズムを捨てる代わりに、主人公と仲間達が成長してゆく姿を叙情的に描くことに重点を置いているように感じた。