たつじん さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「好き」にこめられた気持ち
タニザワトモフミさんの爽やかな歌声で始まる「君に届け」の第2章。
近ずきそうで縮まらない2人の距離・・・。
相手に伝わらないお互いの本当の気持ち・・・。
前章に引き続き2人のピュアな恋愛模様には目が離せません。
それにしても日本語の「好き」ってなんと曖昧な言葉なんでしょうか・・・。
英語なら「Like」「Love」とはっきり違った表現ができるのに、日本人は「愛してる」という言葉をあまり使わずに「好き」という言葉で代用してしまいます。
この2章、風早と爽子の気持ちは同じ筈なのに・・・
ちょっとした言葉のかけ違いでお互いに誤解してしまいます。
{netabare}
やっぱり印象的だったのは8話「届け」、9話「告白」でしょうか。
学校祭の放課後、爽子は風早にどう思われてもいいと決心して、自分の気持ちを伝えに行きます。
まさしく作品タイトルの「君に届け」を象徴するシーン。
永かった2人の心の壁がようやく取り払われました。
余談ですが爽子が黒魔術師役になって、相談にきた女子生徒に「人を呪わば穴二つ・・・」とお告げをする場面がありました。
ご存じの通り「地獄少女」の閻魔あいの名ゼリフですよね~w。{/netabare}
この作品の魅力は・・・なんと言えばいいんでしょうか?
まず爽子の脇を固める友人の「あやね」「千鶴」「龍」がとてもいい存在感を出しています。
それになにより2人の純愛を描いていながら、シリアス一本調子にはならなくて・・・、時折キャラがギャグ漫画チックになるコミカルなシーンが観ていて楽しいですね。
能登麻美子さんのか弱くて儚げな声の魅力は言うまでもありませんが・・・。