ほほえみみ さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
四畳半よりこんにちは。ぬるい感想。
原作は「夜は短し歩けよ乙女」の森見登美彦さん。
この方の小説、私大好きなんです。日本語の言い回しが独特で明朗。
そんな森見さんの小説が原作の四畳半神話大系。
小説の独特さというか、クセをそのまま絵に起こした感じがして、背景・配色・キャラデザ、どれもいい感じにクセがあります。
塗り方もわりとべたっとした感じというか、シンプル。影が無いです、だから立体的の見えないのかな。
おしゃれなポストカードみたいな感じでした。
お話は、えっと・・・ループ?っていえばいいのかな。
ひぐらしみたいな感じで、同じ時間枠だけれど、もし違った行動をとったらどうなるの?みたいな。
主人公「私」の大学生活4年間のお話です。
毎話1年生から始まります。
違った行動は、1話目ではテニスサークルに入った「私」の話。2話目では映画サークルに入った「私」の話、という風な感じ。
ただ困ったことに、選択肢は多々あれどいつもいつも悪友「小津」のせいで損をする。そして先輩(8年生)(どうみてもおっさん)もまた不思議なやっかい事をもってきたりする。
そして「私」の片思いの相手、黒髪ボブがかわいい明石さん。彼女は一歩引いてものをみる、自分をしっかりもっている少し変わった女の子。
そんな彼女に片想いする「私」は、けっこう流されているので、明石さんにはいつもふりむいてもらえません。
彼女を知るきっかけや、きゅんポイントも、毎回毎年(毎年と言っても1話分ですが)違います、でもどのルートでも芯はぶれない明石さんまじかっこいい。
一話完結というか、同じ登場人物の短編ストーリなので見やすいです。ループしてるので面白いし、「私」が知るはずのない違う話での「私」のことを示唆するセリフとかあって(メタ発言っていうらしい)笑えます。
基本辛い話ではないです、テンポもよくコミカル。
そんな「私」が最後はどこのサークルにも入らず灰色な日々を送ります・・・そして出会うものとは、。
そして何より声優さん「私」の方、ものすごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおく頑張ってらっしゃいます。
すごいセリフの長さをものすごいスピードでしゃべります。それも難しい言い回しが多いのに、噛まない・・・!!!
いや、当たり前なんですけど、噛まない。
すごい。すごすぎる。その演技を見るだけでも一見の価値ありかも。
小津の声の憎たらしさ(吉野祐行さん)もいい感じに憎たらしいし、先輩(変態)(諏訪部さん)も変態エロス良い感じ。明石さんの芯がしっかり感も(坂本真綾さん)ぴったりでした。
他にも面白くて、癖があるキャラがいっぱい出てきます。
サークルも変だし、おかしなおかしなお話です。
四畳半から繰り広げられる、日本語の軽快さにちょっと惚れちゃうアニメです。