横浜ゆう さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
カムパネルラに自分を重ねるのは悲しい
拝見しました。
主人公は急性肝炎で入院している17歳の高校2年生の裕一。
彼は東病棟に入院している同じ年の里香と知り合う事に。
二人の距離が近づくにつれ里香は裕一に心を許していく。
だが、里香が先天性心臓弁膜症を患っており、
既に生きる希望をなくしていることを裕一は知ることとなる。
二人が心惹かれていくと共に、逃げられない運命と向き合っていく。
感想ですが・・・
この作品には、文学小説が数冊登場し、引用する場面がある。
一応、内緒ですが・・・秘密ですが・・・
こういう作品が教科書に載っていたりする時代の人間だったことがありまして・・・
昔のことです。。。そんな人間をしていた時がありまして・・・
まぁ、内容は少なからず知っている訳でして、
銀河鉄道の夜は好きですし、
あ!アニメ映画ありますよね。
好きだったなぁ~
あ!今度、同じメンバーでまたアニメつくったみたいですよね~
あぁ~今度のもみたいなぁ~
おっとぉ!本題本題。。。
上記の本にはジョバンニとカムパネルラという少年が銀河鉄道で旅をするのですが、
最後にカムパネルラは一人で死んでしまう訳です。
(詳しくは読んでねorアニメ版の銀河鉄道の夜を見てね)
この作品を本に穴が開くくらいに読んでいる里香が、
自分を死んでしまうカムパネルラとし、
裕一をジョバンニにして台詞を交わす。
これがどういうことか。。。
頭のなかのシナプスが結合していくのが解ります。
銀河鉄道の夜の詳細が里香の思いとダブっていく。
苦しいですね。台詞に意味がありますから重いです。
各々の文学小説に詰め込まれている物が背景となるのですから・・・
チボー家の人々とか知らない人のほうが多くね?
ジャックとジェニーの話なんか知ってるのかなぁ?
結構、作者もマニアックだな~
半月は、ただただ悲劇で涙を誘うだけの物語ではありません。
劇的にヒロインが助かる話でもありません。
感動して咽び泣くような物語ではないのですが、
気が付くと涙が頬を伝い、静かに心に沁みていく感じがする。
まぁ、ネタばれになっちゃうかもしれない記載ですが、
アニメや漫画は前提条件を満たして理解できるところがあると思います。
他のアニメ、映画、小説、歴史、人物等々。
スルーしてしまえばそれまでですけれど、
もっと深い意図を知ることができれば、
感動も一入ではありませんか?
今回は、ちょっと違った切り口でコメをしてみました!!
すばらしい作品に出会えたことに
ありがとう