シス子 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
少女漫画のイメージがちょっとだけ変わりました
原作は未読
2期は未視聴です
とても面白かったです
「競技かるた」の面白さが
とてもよく伝わってきて
白熱した「競技かるた」の試合も見ごたえがありました
デザインやストーリー
キャラもよかったです
実は
私
少女漫画が苦手です
登場人物とか背景などのデザインや
ストーリーの傾向など
なんか
独特の雰囲気があるから苦手
などと
偏向したイメージをもっていました(少女漫画ファンの方ゴメンナサイ)
でも
この作品を観ていたら
自然と
のめり込んでいきました
なんでだろう?
いろいろ考えてみました
○「競技かるた」がよかった
私
「競技かるた」のこと
これを観るまでほとんど知りませんでした^^
名前のとおり"競技"なんですね
とても激しい
まるでスポーツのようです
でも
この作品は
ベタなスポコン漫画に走りませんでした
「競技かるた」を単に競技としてだけではなく
「かるた」の"楽しさ"もあわせて前面に出してました
そして
「かるた」(百人一首ですね)のやわらかいイメージも
ちゃんと伝わってきました
主人公のちはやちゃんの
競技かるたを"楽しく"やっていて
なおかつ
"勝負"へのこだわりもしっかり見せているところがよかったですね
かるた部のみんなも
そんな
ちはやちゃんに「仲間」意識をもって
かるた部に入部してきました
入部する前は抵抗する人ばっかりで
苦労するシーンもありましたが
まあ
これはお約束ですよね
これ
普通にスポコン漫画だったら
まず
ライバルが出てきて
部内の下克上ストーリーになっちゃいますよ
っていうか
スポコン漫画が好きな方だったら
勝ち負けにこだわるというか
そういう展開を期待するのが普通ですよね
お約束の
必殺技なんか出たり^^
そのうち
バトルが始まったり^^
かるたの競技場が
サッカー場くらいの広さになったり^^
タイトルが
"キャプテ○ちはや"になったりして^^
話が横道に外れました
ストレートにガチンコ勝負して
きっちり甲乙を付ける
そんな展開になってしまうんじゃないでしょうか
まあ
「競技かるた」の説明が出てきた時点で飽きられちゃいそうですね
でも
この作品では
「競技かるた」の"楽しさ"を見ながら
競技としての「競技かるた」を知ることが出来る
さらに
"勝負"も楽しめる
なにより
これらの要素が
主人公のちはやちゃんのキャラに
とてもハマっています
効率的といいましょうか
ハイブリッド感覚?というのでしょうか
「競技かるた」の
色々な要素が
盛りだくさんに楽しめました
○「女性キャラの生かし方」がよかった
女性キャラの属性というのでしょうか
女性の感性の生かし方が絶妙でした
試合のとき
ちはやちゃんが袴(はかま)姿で出てました
ここぞってときに
女性って
勝負のときは変身するんです
そして
変身すると
おもいもかけない実力を発揮するんです
特に
綺麗になると
そんな乙女心を
この作品はとてもうまく生かしています
実は
同じ競技かるた部の
奏(かなで)ちゃんのお家は「呉服屋」さんなのです
そして
ちはやちゃんの袴姿をプロデュースしたのが
奏ちゃんと
奏ちゃんのおかあさんです
さらに
試合会場では
ちゃっかりお店の宣伝までしてました
女性ならではのセンスを生かす
そういった
キャラ属性の生かし方は
いかにも少女漫画らしいって感じですが
結構
新鮮に思えました
○「肉まん」くんがよかった
というより
登場人物のあだ名がよかったです
何気ないことなのですが
女性目線というのでしょうか
ちょっとした捻りがあって
よかったです
みんなのあだ名の付け方によって
名付けた人物の感性が表現されているようでした
例えば
名前 あだ名 もし私がつけたら
大江奏ちゃん おでこちゃん オッ○イ^^(一般的にですよ)
西田優征くん 肉まんくん でぶ^^(これも一般的にですよ)
駒野勉くん 机くん めがね^^(見たまんまです)
真島太一くん まつげくん かっけぇ!(失礼)
「肉まんくん」と「机くん」は
ちはやちゃん
「おでこちゃん」と「まつげくん」は
ちはやちゃんのかるたの師匠である原田先生がつけたものです
それぞれ
ちはやちゃんは
女性らしく
人物との出会いのシチュエーションをイメージして
原田先生は
見た目の身体的な特徴を表していますね
女性目線と
男性目線
人物の感性などの
ちょっとしたところの演出に
興味を引きました
○「無駄」と「残念」の対決がよかった
顔は綺麗なのに動くと台無しになる
「無駄美人」のちはやちゃん
圧倒的な強さと綺麗な容姿なのに
ファッションセンスがいまいちで
「残念美人」と評されている「かるたクイーン」の
若宮詩暢(わかみやしのぶ)ちゃん
この二人の組み合わせが抜群でした
多分
どちらかが完璧人間という設定が
無難な路線だと思うのですが
あえてどちらも落としてしまう
昔流行った
某テニス漫画にあるような
女王的存在の「お○婦人」に憧れて
猪突猛進に突き進む主人公とはちょっと路線が違いますね
初めての対戦では
試合中
二人はこともあろうに
お互いのマイナーキャラのTシャツに釘付けになってしまいます
(このときのちはやちゃんはTシャツでの出場です)
なんというか
勝負の緊張感がどこかへ消し飛んでいってしまいました
これはもう
「無駄」と「残念」の自虐対決ですね
でも
そんな二人でも
試合では
ちゃんと
白熱した「かるたバトル」を繰り広げてました
なんだか
この二人のキャラにとても親近感が沸きました
「無駄」と「残念」の
今後の対決に期待大です
などと
ちょっと
贔屓めに書きましたが
観終わって
今までの
少女漫画に抱いていたイメージが
ちょっとだけ変わった気がしました
そして
競技かるたの魅力も知ることが出来ました
画がきれいだし
音楽もいいし
こりゃ~
2期も期待して観ます