みかみ(みみかき) さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
これ以上にキャラ押しで成功したものってないんじゃなかろうか
確か、社会的にかなりブームになったのが93年~94年にかけてだと思うのだけれども、あの頃は、小さい子がしんちゃんのマネをして下品なことを言う、というので、けっこうなプチ社会問題化していた、という時期がありましたねぇ。もう誰も気にしちゃいないだろうけれども。
あの頃は、クレしんは一過性のブームで終わるのか、と思っていたのだけれども、意外に長く続いたな、と…。そして、臼井さんがああいう突然な形でお亡くなりになるというのも意外ではあったけれども…。
しかし、これ以上キャラ押しで成功したものって他にないんじゃなかろうか、と思うほどに際どいキャラを上手く成立させたなぁ、と、今になっても思う。このキャラの配置はもうあと数年後に『おじゃる丸』によって、より洗練された形でパくられるわけだけれども、やっぱり誰がなんといおうと、一発目を大きくあてたのは、クレしんだとしかいいようがない。
しかも、この一発目を大きくあてられたのは、明らかに90年代前半の消費文化の雰囲気のなかにある文脈にうまくスポッとはまってたからんだよね。わかりやすいゲテモノとか、わかりやすいキワモノみたいなものを、マスヒットの文脈のなかで面白がるみたいな、そういう瞬間が確かにあの頃ってけっこう盛んだったと思うのだよね。ちょうど、今の韓国みたいな安っぽい大衆受けお涙頂戴系のノリにみんな飽きてきたころで、一回、なんかターンし始めた頃、だったような気がする。たぶん、いま韓国あたりがそういうターンにそろそろ突入してくる頃合いなんじゃないか、と思うけれども…。