たつじん さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
いろんな要素が入り混じった
本作品は、友人のいない主人公中学生「天野雪輝(あまのゆきてる)」が、趣味でつけていた携帯日記に未来を予知するメールが送られたことに端を発します。
ただ、この不思議な日記を手にしたのは彼のみならず他にも11人おり、いつしか他の日記所有者から命を狙われることに・・・
これは空想世界の時空王デウスによってしくまれた、次期その神の座をかけた殺し合いのサバイバルゲームなのだった。
あらすじから、単なる殺し合いだけのストーリーをイメージしてしまいますが、主人公とその両親やクラスメイトなど日記所有者以外の人間との関わり合いも描かれています。
携帯電話にかかわる用語をなぞったタイトルがつく各話には、見せ場があり毎回のようにいい場面で終わるのでついつい引き込まれてしまいました・・・。
やはり原作・脚本がいいんでしょうね。
ただ設定が現代で「殺し合い」をしなければならないという追い込まれた状況が、イマイチ理解できなかったり、それまで争っていた者同士が次の場面では助け合うという展開が最初はしっくりこなかったのですが・・・
フィクションだと割り切ってしまえば、いつしか気にならなくなっていました。
個人的にこの作品の魅力と思えるのは、主に2つでしょうか。
1つは「ゆきてる」をストーカーまがいの行動で守ろうとする「由乃(ゆの)」の存在です。
可愛い表情をしたかと思えば、一転恐ろしい表情で武器を手に・・・
彼女はいったい味方なのか敵なのか・・・?
この「謎」は物語の最後の最後まで解りません。
2つ目は日記所有者の個性です。
それぞれの持つ日記には特性があって、その能力をバトルで駆使します。
また神になることを嘱望する理由には、その生い立ちや現在の苦悩があったりして・・・
話中に触れなかった理由も、ED後のムルムルの「裏未来日記」でコミカルに説明されていました。
ジャンルとしてはサスペンスミステリーなのでしょうが、観た感想としてはホラー色や恋愛要素も入り混じった感じのする作品でした。
ちなみに2期もスタートするようですが、この作品は単独でちゃんと完結してますので、2期をまたなくても楽しめると思います。