リクポテ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
王道のラブコメです(*´∀`)
「とらドラ」「超電磁砲」「あの花」など数々の名作を生み出した長井監督のオリジナルアニメーションです。
平均評価がそこまで高くなかったので少し不安でしたが、思っていたよりも全然良い作品でした。
際立って良かったのは、登場人物の心理描写の秀逸さと音楽です。一人一人の葛藤、それによって起こす行動、表情の微妙な変化など多彩な方法で心理状態を巧みに表現していたと思います。
{netabare}
柑菜は海人に、哲朗は柑菜に、美桜は哲朗にそれぞれ片想い。
何とも複雑な関係……
好きな人が自分ではない別の人に恋してるのが分かっている。
好きだからこそ傷つけたくない。傷つければ自分も傷つく。
本当にその人のことを想っているからこそ自分の気持ちはずっと心の中に封印する。みんな奥手なんですね。特に柑菜の気持ちを考えると時折胸が締め付けられる思いでした(;_;)
それでも柑菜、哲朗、美桜それぞれがフられると分かっていても、自分の気持ちに嘘をつかずはっきり告白したのは素晴らしいことだったと思えます。
個人的にこの作品は海人とイチカの恋愛より、柑菜ら3人の恋愛模様と成長のほうが全然好きでした。
{/netabare}
そして音楽。OP,EDどちらも良い曲です。
特にEDの「ビードロ模様」
やなぎなぎさんのキレイな声が甘酸っぱい青春ものに見事にぴったりでした。
イントロを本編に盛り込ませる演出も良かったです。
典型的な王道ラブコメですが、SF要素が少し絡んできます。
このSF要素を受け入れられるかで評価が変わってくると思います。(現にこのSF要素で評価が下がる人も多いようです)
{netabare}
自分的には別にありだったんですが、最初からほぼ終わりのほうまでキレイな青春恋愛ものだったのに、ラスト2話がいきなりのSF押しでちょっと気分が盛り下がりましたm(_ _)m
それまでが決して悪くなかったために残念です。
けど最後はイチカが地球に戻ってこれたみたいで良かった良かった(*^_^*)
檸檬先輩がリノンのデータを参考に宇宙船を開発して地球のレベルをF以上にしたのでしょうか?
何にせよ檸檬先輩がこの作品においてとても重要な位置にあったのは言うまでもないでしょう。
{/netabare}
冒頭で述べた作品と比べてしまうと確かに少し見劣りしますが、作品単体としては十分に良いと思います。
あえて突っ込むならなぜ冬に放送したのだろう……
と言いつつ自分も真冬に見たんですがwww