ヒロトシ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
音楽だけでほぼ満腹!スタイリッシュ半額弁当争奪アニメ
『半額弁当を奪い合う』というテーマが独特を通り越して奇抜という域にまで達していまして、案外それが面白かったのですが、中でも気になったのは『音楽』。本作の音楽が妙にカッチョイイので、クレジットを見たら、岩崎琢さんの名前が!元々はR.O.Dで名前を初めて知った私的アニメ音楽の神様的な存在です。岩崎音楽カッコイイですよね。時々騒々しいけどw
それだけでもテンションが上がるのに、更に驚いたのはその縁で本作のサウンドトラックを購入しまして、楽曲演奏をしている方々の面子が恐ろしい程豪華!な事に気付いた時。ギターがトライガンやはじめの一歩を手掛けた今掘恒雄さんにドラムがあの吉田達也さんだとー!!!ス・・・スゲェ、と興奮してしまいまして、今ではすっかり『ベン・トー』の音楽は日常生活において、刺激的なスパイスを求める意味で必須な相棒になってしまっています。実際音楽の出来は素晴らしいと思います。
ストーリーが段々展開が進むに連れてマンネリ化してきて、戦闘手段も何となくネタ尽きてきたんじゃない?と終盤ちょっと思ったものですが、それでも本作を見続けられたのは、バトルを盛り上げる音楽とキャラの動き。所々作画が崩れたのは気になりますが、それでも戦闘の迫力が申し分なかったので、目立ったマイナスとはなりませんでした。主要キャラ以外でも、個性が強いキャラばかりなので(茶髪とか)そいつらの結果を見るだけでも楽しめるという所もナイスだったなと思います。
そして素晴らしいのは、ネタに全力投球な所、半額弁当に対する主人公の長ったらしい愛情表現や、それとこれはここのサイトの方のレビューを見て知ったのですが、弁当に専門の作画監督というのがいるのも驚愕。これを知ってからますます本作に対する見方が変わりましたね。当初の『ただの奇抜なアニメ』という予測を良い意味で裏切ってくれた良作です。
どうでもいいんですけど、この作品のタイトルはやっぱり『ベン・ハー』を意識しているんですかねえ。まあ内容は全然似てないんで、語呂合わせだけで似せたのかもしれませんが。