ザラ隊長 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
非戦
非戦というテーマで描かれた作品。
理解能力の乏しい僕でも置いていかれることなく、わかりやすく見ることができました。
設定を簡単に言いますとコーディネーターと呼ばれる遺伝子操作をした一般人より優れた能力を持つ人間とナチュラルと呼ばれる遺伝子操作をしていない人間の戦争です。現実でも生物に対する遺伝子操作は倫理に反する行為ではないかと問題になっているので、決して現実離れした設定ではなく、むしろ人類が将来経験することではないかと思う設定です。
設定をとても生かしていて、主人公のキラがコーディネーターなのに仲間を守るためナチュラル率いる地球軍として戦うのだけれどもコーディネーターだからと差別をうけたりなど、この設定でなければ表現できない事が多く、設定を持て余していたり、その設定はいらないだろみたいなことは全くないです。
キラとアスランの友情もこの作品の魅力の一つだと思います。お互い戦いたくはないのだけれども仲間や国を守りたいしなど、どうすればいいのか葛藤するところはとても感情移入できます。
また、キラとアスランがお互いの友達を戦いの中殺してしまい、憎しみ合う関係にならざるを得なくなってしまうところは戦争の怖さを感じます。
僕は個人的にアスランが大好きです。エリートとして赤服を着て入隊し、議長の息子という責任があるぶんキラより悩んだと思いますが、なにとどう戦えばいいのか、軍の命令どおり人を殺していけば平和になるのか?本当に信じるべきものはなにかを考えて実行するアスランの心の強さみたいなところが大好きです。
そんな綺麗事で平和になるわけないだろとおっしゃる方もいると思います。でも僕は綺麗事が言えない世界こそ終わりなのではないかと思います。綺麗事だろと諦めるのではなく、それに向かって努力していく、少しでもあがく、それが大事なのではないかと思います。
生意気言って申し訳ありませんm(_ _)m
ラクスも大好きですね。とっても若いのに世界のことを考え、平和を訴え続けたのはすごいと思いました。また、アスランやキラが迷った時に、優しい言葉、時には厳しい言葉をかけたシーンはカッコよかったです。
OP、ED、挿入歌、全部バッチリあっていて良かったです。お気に入りは暁の車ですね。
暁の空でのBGMの時は鳥肌がたちました‼
この作品を見て、いろいろな価値観が変わりました。
とっても考えさせられる作品です。
僕のなかでは文句なしの神アニメです。