りゃむ さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
時流を逃さず釣り上げた
そういう作品だと思います。
まずアニメありきの声優ではなく声優自体の面白さにスポットを当てた点。
アニメ文化が確立され、中の人にスポットが当たるようになり、声優ラジオや作品イベントなどがヒットするようになったからこそ受け入れられたのではないでしょうか。
そしてさらにハードルを下げまくって挙句、素人である視聴者すらも最終回クレジットにスペシャルサンクスで出すような始末。
これは、プライドがないからではなくむしろ逆にプライドを持って作品を届けていたからこそできたことではないかと思います。
ネット上でネタにされることは作品をタダで宣伝するいい機会ですし、それを逆手にとって利用したといってもいいと思います。
それによって視聴者側もただ見るだけでなく作品作りの一つの歯車として参加している感が満足度につながっているんだと思います。
2次制作のMADやアスキーアートなんかも端から“著作権を侵害してやる”という悪意を持ったものなどほとんどなく、その作品が好きだから作っている、同じように好きになってくれる人がいたらいい、共感したいという作品への愛から生まれたものがほとんどだと思います。
そういった視聴者心理にうまく滑り込み低予算でここまでのヒットを飛ばしたこの作品は新しいアニメの形を作った作品だといえるのではないでしょうか。
作品の出来としても3人の妖精たちのしょうもない会話や完全に中の人の素のプレスコ部分など見ていて結構笑える作品だと思います。
この作品であけこの大ファンになりましたw
ちょっと上級者向けですがいい作品だと思います。