りゃむ さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
なぜ今更?
10年以上前に幽白の後作品として富樫先生が手掛けた作品。
それを今になってなぜアニメ化?と思ったが確かに発表当時1997年くらいかな、アニメ化したところで売れなかっただろうと思う内容である。
まず週刊少年ジャンプの読者層が今よりも若年であったこと→この作品への深い理解というものができなかったのではないか。
作品そのものがバトルシーン等派手な演出が少なくブラックユーモアとSFとリアルのはざまの納得感が魅力の作品であったこと→当時のセル画アニメ全盛で盛り上がる画作りが難しかった?
などなど考えると確かに2011年に放映したのは英断だったと思えます。
特にジャンプの読者層的に当時小学生くらいだった方が20前後になり、よりこの作品の魅力を理解できるようになったというのはとても重要な点ではないでしょうか。
根幹としてはコメディ物なのですがアニメ化された他2作品により対象年齢が高めな作品であることは間違いです。そして当時小学生だった自分的にも今だからこそ面白さがわかるなぁと思いながら視聴してました。
さてこの作品、原作は“アシスタントを使わずに一人で描いたらどうなるか”に挑戦した作品だそうです。
つまりすべてが天才富樫によるものということです。
個人的に富樫ワールドは大好物ですしやはりH×H、幽白と後世に残る大ヒットを生み出した漫画家ですからストーリーはかなり面白いといえます。
放送時期に合わせ時代背景を現代にシフトして原作をマイナーチェンジ、携帯電話などを登場させたのもなかなかGOOD。
元々が短い(単行本3冊分)の作品ですから13話構成できれいにまとまっていたと思います。
できればOVAでいいからハネムーン編も見たいですね。
バカ王子の浪川大輔はまり役過ぎw