りゃむ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ロビン・フッドがいねぇなら、ロビン・フッドになればいい!
このセリフこそがこの作品のすべてではないかと思います。
タイにある仮想犯罪都市で様々な悪党組織たちが紡ぎだす裏社会アクションです。
B級映画よろしくのくっさい台詞回しはこの作品の土台としての味です。中二病さながらのキャラたちの挙動、ガンアクション。しかしここまで徹頭徹尾ぶれずに押し通してもらえれば気分がいいですし何より“かっこいいのでは?”と洗脳されてしまいます。
それはストーリー自体やBGM、キャスト陣の演技までも徹底的に1つの方向に向かって雰囲気づくりをやりきったからではないでしょうか。
そういう意味合いでこの作品は全編通して素直に面白いと思える良作に仕上がっています。
さてまず位置づけとしては第1期となる無印ブラックラグーン。
この時点ではロックの心が闇社会への憧れ、期待とこれまで自分が培ってきたモラルや価値観との間に揺れ動くさまを描いているように感じます。
そんな中レヴィとの衝突や数々の事件を経てこの場所における自分の立ち位置を見つけられる。そんな第1期だったと思います。
しかしこれは第2期分のレビューで詳しく書くつもりですがロック自身は変わってなくむしろロックを認め妥協点を見つけ変わったのはレヴィのほうではないかというのが個人的見解です。
ロックに押し付けられた理想にはレヴィ自身が望んでしかしできなかった生き方があった。クソ偽善ではなく心からこの理想を信じられたのなら・・・そういう心がレヴィの中に見え隠れしていると思います。
続きのレビューはsecond barrageにて
レヴィ姉さんは何気にアニメ界トップクラスのツンデレキャラなんじゃないかと思います。