こたろう さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
人殺し達の挽歌
武器商人とその仲間達を描いた、バイオレンス現代劇。分割2クールの2期目にあたります。
戦争のある地域を回り、武器を売る商売なので、とにかく人が死にます。
同業者、諜報機関、殺し屋、色んな立場の登場人物が居ますが、みーんなどこかイカれた人殺し。
ええ、まったく躊躇なく殺しまくります。
1期では物語の序盤、キャラの立ち位置や勢力情勢を紹介する色合いが強かったですが、今期では本格的に物語が動きます。
とはいえ、主人公チームの各メンバーのエピソードを描きながらの数話構成には変わりはありません。
敵を排除しながら、遠大な計画を進行させていく・・・・そういう流れになります。
(ネタバレになるので、詳細は語りませんが)
いつも微笑を貼り付けた表情で飄々と振る舞う主人公。
彼女のそのキャラクターが本作の魅力であるわけですが、おおかたの予想どおり、その仮面の下に隠された決意と思いというものが顕わにになっていきます。
正気なのか狂気なのか、この作品の世界に常識人なんて僅かにしかでてこないので、主人公の行動に嫌悪感をおぼえる事はありませんが、やはり清々しさとは無縁。
綺麗事からいちばん遠い存在である武器商人のキレイゴト、そいういストーリーです。
血なまぐさいですが、アクション性に富んでいて、1話1話のドラマも充分。作画もよく動きます。
作品としての完成度は高いのは太鼓判。
サックサクと人が死にますが、そこはフィクションと割りきってご覧ください。
殺し合いに抵抗のある人に意外は、オススメできる一作です。
1期から続けてご視聴ください。