りゃむ さんの感想・評価
4.3
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
時代の先駆け
約40と約150
何の数字かというと1995年当初年間で新番組として始まったアニメの数と2012年に同じように新番組として始まったアニメの数です。これだけでもアニメーションという文化、マーケットの拡大が顕著に表れているのではないでしょうか。
そしてこのアニメは良くも悪くも現代のアニメ文化に多大な影響を与えた作品だといえるはずです。
音響の使い方、カメラワーク、設定などなど表現の自由度、描写の可能性というのを大きく広げた作品だと思います。
この作品に対してファンが求めているものは新しい何かではないでしょうか。
賛否分かれる作品は数多くあります。しかしこの作品において分かれている賛否は他作品の表面上の出来ではなく、新しい何かに挑戦した結果のものであると思っています。
確かにストーリー展開、意味不明の最終回など数多く負の点も持っていると思います。
ストーリー展開がはっきりしていて物語として完成している作品はきれいでリアルな背景画であるのに対し、エヴァはムンクの叫びやピカソの絵のように一見何が名画なのかわからない。
しかし時代が、見る側が良さを証明してしまう。そんな作品のように感じます。
きっと50年後にもエヴァの名前は残っているアニメを先駆けた鉄腕アトムのように、そう信じています。