ごまだんご さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
"ありがとう"も"さようなら"も今なら言えるよ
P.A.WORKSが手がけた、地元愛溢れる石川県の架空の温泉郷でのお話です。
(モデルとなった温泉は、このアニメをきっかけに町おこしをしています)
東京生まれ・東京育ち、16歳の女子高生「松前緒花」が、
祖母のいる石川県・湯乃鷺温泉の旅館『喜翠荘』で
同級生や旅館の人たちと過ごす日々を描くヒューマンドラマです。
時折でてくるとってつけたようなエロ要素(それを抜いても物語に支障はない)を抜けば、
土朝や日5にやってもいいくらい、朝ドラ並みの健全さです^^
感想は☆評価通り、見てよかったと思える作品でした^^
1話の引き込みがすごく良くて、
旅館の雰囲気・人間関係・登場人物の性格が30分でここまで把握させればおつりがくるくらい。
1話にしてEDで涙してしまいました。・゚・(*ノД`*)・゚・。
1~13話で一区切りつくが、この流れも無理が無く描きたいことが明確でわかりやすい
その後はなかなか描かれなかった学園生活や、
サブヒロインたちのそれぞれの悩みや思いを描き、
中休みしつつ、最終話に向けての助走が始まります。
{netabare}
21話からは、おかみさんの仕草や言葉ひとつひとつに涙が出て、
四十万家3世代の絆や思いが言葉がなくても伝わってくるくらい、キャラに感情移入していました
おかみさんが旦那さんと始めた「喜翠荘」
みんなが大切にしたい「喜翠荘」
”もう喜翠荘はおかみさんだけのものじゃないんです!”
誰かの夢のお手伝いがしたい菜子の気持ちも痛いほどわかる
それをまとめるのは、やっぱり四十万の女だった
おかみさんと、ママと、緒花が働く姿はもう何も言えずにただ泣いて見ていた
最終話「花咲くいつか」タイトルでもうすでに泣けるようになってましたw
{/netabare}
一番印象的だったシーンはエニシングの回想(17話)
幼いエニシングがプールから見上げる2台の戦闘機(?)は
いつも遠く高いところを飛んでいる、母と姉を象徴しているようだった。
美しい雲と、けだるい夏の雰囲気が、絵のように強く焼きついている。
PAといえば作画と言われるくらい有名ですが、今回も書き込みがすごかったですね
日本建築は線も多くて木目や配色も難しいんですが、やっぱり綺麗でした。
喜翠荘はモダンな建物なので飾り窓なんかも細かいんですが、ここもやっぱり綺麗。
OP/EDに使用されたnano.RIPEの曲はどれも前向きな言葉が並ぶさわやかな曲で、
緒花や菜子高校生たちを等身大で映しているようで、
見る人を選ばないようにしてくれている一員だと思いました
最近、家族を大切にしたいなと思うことが多くて、
個人的にもこの作品を見ながら、ことあるごとに涙が出て目も鼻も大惨事(´д`ι)
前に進むことに悩んでるとき、
そうでない時でもきっといろいろ考えさせてくれる作品だと思います
これから春に向けていろいろ環境が変わる時期です
きっと、緒花を見て元気が出たり、
おかみさんの言葉に考えさせられたり、
背中を押されたり、いろんな力をくれるでしょう^^
書きたいことが山ほどあるんですが、もう一周して書き直そうと思います。
余談ですが、ある日の午後・・・
私「ねぇ、花咲くいろはって知ってる?」
弟「あー。知ってるよ。俺、ぼんぼり祭行ったし。」
私「え?」
というわけで、弟にそのぼんぼり祭の感想聞いてみたところ。
まだまだ人気は衰えておらず人・人・人の山。
車は臨時駐車場に駐車して、しばらく歩いて湯桶温泉街に辿り着けるそうです。
「のぞみ札」もありますし、ぼんぼりが温泉街に道を作る光景はアニメとそっくりだそうです^^
キャラグッズの販売もしているそうで、夕方にかけて混雑がひどくなるらしく、
お買い求めはお早めにとのこと。
能登はお魚もおいしいので、是非お泊りで行かれてはどうでしょうか^^