みかみ(みみかき) さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ひとりだちのはなし(追記:おすすめ作品)
「東京にでてきて、一人で生活をはじめる女の子のはなし。たまたま、その仕事の中身が魔法使い修行であった」
というのが、比較的、まっとうなこの話の要約であると思われ
かっこいいDJのお姉さんが、昼間はスーパーのレジうちの人をやっている描写とかが最高にクールなはなし。
まああと、魔法使いが実際に社会生活を営むとしたら、というある種の「SF的想像力」としてもよくできてるんだよね、これ。
ベタ褒めポイントががっちりって感じとは違うけれど、比較的あんしんして、おすすめ可能な何か
■おすすめ作品
本作が気にいる人、気に入るであろう人と相性のよさそうな作品、というのを上げておきたい。
*まず、「ファンタジー」の世界が、現実の世界と妙に結びついた場合の話としては 九井諒子の漫画『竜の学校は山の上』がかなりオススメ。ぜひ、ぜひ。
あと、ある種の文脈においては、もはや古典的傑作といっていいが、しかしながら未だマンガ読み以外にはマイナーでもある黒田硫黄『大日本天狗党絵詞』も、もし知らない人がいるならガチでおすすめ。同じく黒田硫黄の短篇集『茄子』にも、そんなような話がちらほらあります。黒田さんがガチの天才である、という下馬評はほんとです。
*少年/少女の必死の成長期を描く話という観点から言えば、誰でも知ってる作品としては『魔女の宅急便』を本作の後にあらためてみると、面白いのではないか、という気がするが、『時をかける少女』(2006)、『放浪息子』(2011)あたりも個人的にはおすすめ