みかみ(みみかき) さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
設定は良かった。
最初の数話は、設定の面白さを、シナリオにけっこうきっちりと反映できており、それなりに面白く見られた。
しかし、戦争抑止論的なはなしにある程度の意欲が見られたのは中盤で終わってしまった感じが残念。後半および、この続編は、途中までみてしまったためにとりあえず最後まで見た、という感じ。
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「だが、彼女は…乙女だ…っ!」とかいう「乙女」とかいう言葉のセレクションの仕方とかに失笑してしまうのは、やはりこれがガンダムシリーズだということなのでしょうか。
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また、本作で扱っている戦争抑止論をめぐる論争枠組みは、ネタにマジレスかっこわるいことをすると、やはり古臭いものではある。あと、まあ中東の描写とかが全体に旧態依然とした左翼的なリアリティの水準を越え出ていない感じというか、まあオリエンタリズムですよね、という感じはする…が、まあ昔の為政者は、やはりこういう世界観とかで真剣に議論してたわけで、そういう感覚をエミュレートできれば、楽しめる。こういうオリエンタリズムもりもりな、へたれ左翼的世界観でも、社会的な問題に接続される一助として、アニメというものの中でこういう話がないよりは、あるほうがはるかにまし、という意味では歓迎していいんだろう。
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あと、最近になって、仕事で標準化競争の弊害みたいなことに直面してる知人が、本作を面白かったと言っていて、妙に納得した。確かに、ベタに戦争抑止論だと考えずに、標準化競争みたいな枠組みでいえば、こういうタイプの世界観はいまだに極めてホットな、悩ましい話ではある。