りゃむ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
超平和バスターズ
この作品は“さよならを見つけるための物語”ではないでしょうか
たとえば自分が幼いころ、仲の良かった友達と死という形での離別など寸でも考えたことはありませんでした。
そういうことが起こった子の心情などは想像もつきませんが、残された5人が高校生になってもどこか未練や後悔や負い目といったつっかえを感じたまま成長して理性で折り合いをつけようと必死にもがいている姿が物語開始当初の彼らだったんじゃないかと思います。
別れの言葉を伝えられないことは別れの事実そのものよりも強く残ってしまうものなんではないでしょうか。
気持ちの整理の方法を知らない幼少期の子供ならなおのことだと思います。
そういう風に捻じ曲がって歪んだ5人の心を繕う方法はめんまと幼いころの自分たちにしっかりさよならを伝えること以外になかったのではないでしょうか。
この作品は主要6人やその周囲の人たちの心理をこと細かく描写してラストシーンへつなげることにより、より一層感動を与えられる作品ではないかと思います。
ストーリーそのものは見ていて落ちまで読めてしまうような感じではあるんですが見ていくうちにキャラへの思い入れが強くなり最後まで飽きずに見ることができてしまいます。
かなり良作だと思います。
ただ・・・脚本を務めた岡田麿里さん著での小説とめんま視点でのスピンオフ映画はいいとしてオリジナルアニメーションとして完成されてるものをなぜ別の作者で漫画家するのか・・・
守銭奴どもの二番煎じは本当にやめてほしい。白けてしまうので・・・