TY さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
願いを叶えるために、自分で頑張る!!
P.A.WORKS 10周年記念作品だそうです
今作では金沢の温泉街を舞台に老舗旅館で働く人たちの
人間模様の中でヒロインが成長していく様子が描かれている。
同制作会社の作品『true tears』では富山の情緒ある街並に魅せられたが、今作でも金沢の温泉街が見事な描写で演出されている。
第1話ではメインヒロインの緒花(おはな)が家庭内事情wで東京から引っ越し、母の実家であり祖母が営む旅館、喜翆荘(きっすいそう)に住み込みで働くとこから始まる。
緒花は父を早くに亡くして、家事をしない奔放な母wと2人暮らし
をしてたんだけど、そういった環境でもグレたりヒネくれたり
せず、むしろ明るくてポジティブな女の子。
母のおかげでw家事全般をこなすしっかりものな反面、夢想家で
楽観的過ぎる面も。
そんな緒花にとっては老舗旅館での住み働き生活は、むしろ妄想を
掻き立てる魅惑のシナリオに感じていた。
だが、甘い期待に胸を膨らませて旅館に着くと、そこでは綺麗な
女の子から突然の『死ね』の一言×2を浴びせられ、さらにはお客さんに粗相しちゃって祖母である女将さんから衝撃のビンタ×3を浴びる。
いっ、いきなり鼻血っ!?
などなど厳しい現実に甘い妄想を打ち砕かれ涙目な緒花。
だが、古風で厳しいながらもお客様を第一に行き届いたおもてなしを信条とする女将イズムがしっかり浸透しているのが喜翆荘の素敵なとこで、宿泊したお客さんのほっこり満足な様子を見るとこっちもなんだか癒された気がする。
そういった職人さんのプロフェッショナルな仕事ぶりを堪能できる
のもこのアニメの魅力だ。
建物の大正モダンなデザインもすごくいい雰囲気を出してるし。
次に緒花とは同い年の女の子、ミンチ(民子)と菜子(なこ)を
軽くご紹介。
ミンチは板前見習いで夢に一直線な子。
しっかり者でいい子なんだけど生き方が不器用で誤解されやすいタイプ。尚、口が極めて悪く、人に嫌悪感を表すために本当にびっくりするような造語で人を罵る癖があるw
さらには大根の桂剥きをしながら、その日の出来事をブツブツと
呟いては失敗して『あ、しまった…』の恒例お茶目シーンもGJ!
菜子は内向的な性格を変えたくて旅館の仲居になった。
が、実は実家では兄妹の面倒を見つつ家事もこなす肝っ玉母ちゃんだったりする。
本人はあまり自覚がないが、気を許した友人(特に緒花)に対し
てはグサッと酷いことを言うこともw
(例)
菜『緒花ちゃんは褒めると図に乗るから〜』
花『( ̄▽ ̄;)!!』
菜『あ、ごめんなさい(^▽^;)いい意味でなのヾ(^-^;)』
などなどw
3人とも全く性格が違うんだけど、喜翆荘が好きな気持ちは一緒で
仕事を通して互いに絆を深めて失敗しながらも助け合って成長していく様子がとても共感できた。
自分も3人娘を通してもういっぺん社会勉強できたようなw
すごく普通なんだけど素晴らしく良い。
そんなアニメでした^O^