退会済のユーザー さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
輪を描く大団円と起伏のあるストーリー
見ていてすごく気持ちの良いアニメ。女の子の目がでかいから深夜アニメに甘んじていますが、話自体は万人受けするかと思います。
一話と最終話に関連性を持たせて美しい円環になってます。
例えば、①街灯→ぼんぼり
②緒花の最初の仕事である雑巾掛け
③東京での朝の風景(電子レンジからのアングル等)
などが挙げられます。むっちゃ綺麗。手法自体はよくありますが、作りこまれているのが、これだけでもわかりますね。
特に①は、緒花(青春時代、モラトリアムの時期を生きる人たち)の道しるべとなっていて作画が良いだけあり、印象的です。
ストーリ全般は、NHKの朝ドラっぽい。昼ドラより朝ドラって感じです。(『てっぱん』ってありましたよね。そっくりじゃないですか?
主人公がとにかく前向き。あれだけ元気ならご都合主義も頷けます。むしろ活発さとそれにあわせて都合よく話が展開していくから、気持ちがいい。
それにしても一話で緒花とみんちがぶたれるシーンは、よくやりましたね。スタッフ勇気あるなーって。あんまりないじゃないですか、ああいうシーン。緒花は幻想を砕かれ、今までとは違った意味で厳しい環境におかれるのですが、彼女は挫けない。大声出して雑巾掛け。前はぶたれる→「親父にもぶたれたことないのにぃ!」ですからね。ほんと卑屈。
同社製作の『TARITARI』もそうですが、おわりのない日常(日常系、空気系)からの脱却を目指す作品はこれからどんどん増えていって欲しい。やっぱり物語りは起伏があって終わりがないと。