あずにゃん さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
.゚+。★『心安らぐ瀬戸内の港町。案芸の小京都『竹原』へようこそ、なので…』☆.゚+。
将来バラバラの道を歩む4人の女の子の『写真』『夢』『成長』を描いた作品です。
佐藤順一さんが手掛けてるだけあって、雰囲気がARIAです。
私はこの作品から溢れるあったかいものが大好きです。
『他人に優しくなれる』ような心温まる回ばかりできっと癒されますよ♪
そして本作は私の地元ということで非常に思い入れが強いのです。
町並みの風景や情景が精密に細かく再現されており、制作者の方々の想いが凄く伝わってきました。
例えば駅を出ると地面の『おかえりなさい』の文字や商店街を道なり、
OPカットにも登場する西方寺の階段。フェリー乗り場まで。『ほぼろ』お好み焼き屋(ほり川)
『たまゆら』喫茶店(ゆかり)も、名前は違いますが実在します。
あと「私たち展」に登場した「旧笠井邸」は、無料で内覧することができます。
確かに観光PRや地域復興の目的もあると思いますが、 竹原はただ単に舞台になっているだけで、
アニメとは関係なく、アニメ化される以前から瀬戸内の案芸の小京都として売り出している町なのです。
実際に町並み保存地区を歩いてみると肌で感じることができて良く分かると思います♪
ストーリーについては、人生の先輩である、志保美さんやほぼろさんさよみさんの生き方を通して、
ぽってが前向きに歩み出すきっかけになったり、写真を通してぽってが新しい自分に出会い、
羽ばたくことと、そして、お父さんの死を乗り越えるまでの、ぽっての苦悩。
と友達女の子たちの心の成長を緩やかに描いてます。
なんてことない淡々とした日常なんですが、
精一杯生きて、そしてなんてことない日常が宝物になっていく…。
そんな作品全体を包み込むほんわかした雰囲気は実に合っていたと思います。
ぽっての人生はぽっての人生であるとともにみんなの人生なんだなぁってことが伝わってきました。
作画はキレイな灯りや美しい夕焼けだったり、町並みの背景画は秀逸です。
写真のアングル一つとっても手が込んでいるなぁと感じました。
音楽は物語の終盤からEDを流し、そのままEDに入る流れが好きでした。
作中のBGMも物語の雰囲気にとてもマッチしてたと思います♪
そして写真1枚とっても、『思い出を残す』ということは、
その時の記憶を呼び起こすタイムマシンみたいなものなんだなぁーと。
9話のような悲しい写真でも『思い出す楽しみが増える』って素晴らしいことです。
そんな写真の役割を改めて気付かせてくれた作品でもあります。
作中にありましたが、夢は一つじゃなくてもいい。欲張りでもいい。
辞めるのも、続けるのも自分が決める。色んな旅をして、感じたり、経験をして、
そして、良い旅だったと振り返ることが出来たらそれは最高の人生ということ。
肝に銘じたいと思います(`・ω・´)
そんな案芸の小京都、竹原を舞台にした『たまゆら』ですが、2期も決定してるってことで、
再び、ARIAスタッフと竹原の町がアニメの中で鮮やかに再現される日が来るようです。
{netabare}非常に楽しみ、なので…♪{/netabare}