nani-kore さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
あちらの世界も厳しい~;腐った脳を鞭打つ、壮大なビターファンタジー☆
現実は厳しい~;
だからあちらの世界に飛んじゃって、勇者になったりハーレム作ったり、大した理由も無いのにイケメンにモテまくるよーな、ご都合主義アニメやゲームにハマるんだろうが。。この「十二国記」という作品は、そんな私たち、現実逃避のフヌケどもの頭を、ガツンと殴るよーなアニメである。
現実から逃れたい腐った仲間たちよ!本作を強くおススメする。。
とはいえ、序盤は観ているのがつらい~;
特に第一話の鑑賞は、忍耐の一文字に尽きる。
キャラデザがヒドい;;2000年制作のアニメなのに、女子高生のファッションが80年代である。
眉が太っ。あの当時は、自眉毛が無いくらいの細眉ブームであったのに。。いくら10年以上前の作品とはいえ、ファッションセンスが20年、いや30年を遡っているのだ。
そして導入部分はありきたりで、超つまらん。
正直、なぜコレがストーリー評価に関しては割と辛口なアニコレ上で、★4.3の好評価を得ている作品なのか、首をかしげるばかりであった。
第2話で異世界に飛ばされ、ダせぇファッションセンスは気にならなくなる。心なしか、太眉も細くなったよーな。。
しかし序盤5話までは、ストーリー展開もつら~い;
メソメソするばかりの主人公にはイラっちょ。ファンタジー本おたく(ラノベであろう)の同級生の、激しい妄想勘違いが痛~い;;
そんな視聴者を救うがごとく現れるのが、6話に登場する楽俊である。
この楽俊、どうみてもデカいド○ネズミなのだが、とても賢く可愛らしい。
前述の通り、本作のキャラデザは2000年代のものとは思えず、お世辞にも可愛らしくも美しくも無いのだが、ド○ネズミの楽俊はとても可愛らしく描かれているのだ。
そして半人半獣の楽俊が人間に変化すると。。やはりちっとも可愛らしくも美しくもない。
どうやらキャラデザの方は、人間を描くのがヘタみたいだ。
そして本作には、胸キュンの恋愛も萌えキャラも存在しない。
100%妄想レンアイと萌えで構成されたアニメには、現実逃避の甘ったれた脳が腐るばかりであるが、萌えが一切ないアニメを鑑賞するにあたっては、ある意味身構えとゆーか、背筋を伸ばして腐った脳を鞭打つ覚悟が要る。
いい意味で鞭打たれたけど、私。。
そんな感じで、序盤は観るのがツラくて辛抱だけど、中盤からは、物語に惹きこまれること請け合いだ。
ラストは。。原作が未完だから仕方がないけれど、納得できる終わり方ではない。とゆーか、終わってないのだ。
多くの人々の大きな感動を得た本作、ハンター×ハンターのよーに原作が進行したら、10年後でも構わないから、キャラデザを一新(これは是非!)して、また放映してもらいたい。あれ、もう10年たってるや~;じゃあ、20年後♪
現在のアニメ技術なら、素晴らしい作品になるだろう。。ああ、でもNHKだし、キングダムの例も;;
妄想アニメを観て腐るも良し、でもたまには鞭打たれるようなアニメを観るのも素晴らしい。
そんな意味で、全ての腐仲間にオススメの秀作だ~~☆☆