かしろん さんの感想・評価
2.4
物語 : 1.0
作画 : 3.5
声優 : 2.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
最後までエピソード構成が悪かった
【最終話まで見て修正・ネタバレあり】
一色健次郎博士による発明機関「示現エンジン」により世界のエネルギー問題が解決された世界。
その一色博士の孫娘、一色あかねは決して裕福とは言えないながらも博士と妹と共に明るく楽しく暮らしていた。
そんな中、示現エンジンによるエネルギー供給島、ブルーアイランドに巨大な影が忍び寄るのだった。
代表作ストライクウィッチーズの高村和宏監督オリジナル作品。ガンダムSEED、マクロスF、ギルティクラウンでシリーズ構成や脚本を務めた吉野弘幸がシリーズ構成及び脚本を担当する。
いやー凄い。
何が凄いって、最初に画面に出てくる人物は後ろ姿で、しかもすぐに尻のアップになり、その股の間から朝日が登る。
なんて斬新なご来光。
なんちゅうオープニング。
こんなスタートでいいのかよ。
いいのだよっ!
物語:5話までの個別エピソードの粗さから全体もヤバそうだとは思っていたが、なんともならなかったか。
5話かけて5人のキャラ付けをするという1クールアニメに有るまじきノンビリ展開のせいで全体的に薄味。
しかも、主要5キャラ全員のキャラ付けエピソードの構成が粗雑で酷いから手に負えない。
例えば1話はあかね回。えっ?と呆気にとられた。
彼女は高所恐怖症。彼女が高所恐怖症になった理由は、施設の事故により血を流す母親と共に高所から落ちるという死を間際にした体験からである。
これの克服を友人を死から救うために勇気を振り絞ってという有りがち展開で行うんだが、結果的に救えたのは本人に何の説明もされていない、変身しフワフワ浮ける不思議な力なのである。
こんな状況の空中浮遊状態で「あかねちゃん、高いところは?」と聞かれて「大丈夫」とケロッとしているのである。
せめて少し青ざめた顔で下を見ないようにしながら繋いだ手を震わせて「大丈夫だよ」と耐えてる健気な姿を見せておいて、アローンの攻撃を見て「高所恐怖症とか言ってられねぇ」ともう一段階勇気を振り絞って克服、とかにしないと弱すぎる。
2、3、4、5話は構成が似たようなものなのでまとめてかくと、その話のキーとなるエピソードを何で各話冒頭にやらないのか?という話しである。2話はトマトをもらうシーン、3話は親から強さを教えてもらうシーン、4話は学校で友人に裏切られるシーン、5話ではカラスと会話する過去回想シーンがそれで、キャラ付け回なんだから「あぁ、この回はこれをやりたいのね」と宣言してから話を進めないと、エピソードのオチ直前で挿入的に挟んでくるおかげて、折角の言いたいことが取って付けたように感じられ、非常に薄っぺらいのだ。
トマト嫌い程度の秘密で合体出来なかったのがほぼ初見の奴らとホイホイ合体出来たり、ジジイは事故の責任で色んな権利を放棄して償いしてるらしいが中学の孫娘が早朝バイトでクタクタって状況はおかしいだろとか、ラスボスの思考がどう考えても矛盾だらけの逆切れだったり、感動させようとしてる勝ち目無しのラスボス戦へ向かうあかねの言葉が全く意味不明で空回りだったり、示現エンジン以外のバックアップが無いってアホだろだったり、示現エンジン乗っ取られただけで艦船や戦闘機がダメになる理由が?だったり、あー、突っ込むのもヤボか。
途中までは合体せずに戦って、どうしようもなく強い敵が現れて敗北し、今まで一緒に戦ってきた友情パワーで合体、みたいなストーリーでも良かったような。
作画:途中で力尽きたりもしたが、全体的に綺麗だし、お尻と変身に力を入れていることがよく分かるので良い。
よく動かしてるとも思うが、この内容ではなぁ・・・
声優:あやねるもうちょい頑張れ。大坪由佳はもうちょい気合を入れた叫び声が欲しい。
音楽:OPは良い。EDは途中まで各話ごと変わり、そこからは固定。4話のアレはジャージ部魂を思い出した・・・
キャラ:キャラ名がめぞん一刻方式+カラーリングと単純で良いね。
性格も分かりやすくて良い。
が、内容が内容なので・・・
冬枠で一番期待してたんだが、全く面白くなることなく終わってしまった。
結局、一番に何をやりたかったのか分からないままだった。