ギータ さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
人は誰しもつながっている
ozのようなシステムは近い将来現実のものになっても私は何も不思議とは思いません。
人間の進んだ科学力と古くからの人のつながりの対比がとても印象的な映画でした。
近年は昔に比べ、人のつながりが私も含めて薄れてきているように感じます。
でも、そのつながりは私たちの中に確実にあるものだと、この映画は訴えているように感じます。
それが顕著にあらわれているのは、花札の掛け金で、世界中のアカウントが集まったシーンです。名前も顔も知らない誰かが、
「私たちの大切な家族を守って下さい」
とコメントしたのは印象的であり、人間という種に生まれたからにはだれもがつながっているんだと考えさせられるシーンでした。
そのつながりはとても大切なものであり、とても強いものでもあるとも思いました。それは栄おばあちゃんの電話のシーンが特に印象的で、何年も会ってなくてもお願いができる、栄おばあちゃんはとてもつながりを大切にしてきた人なのだと、それによってAIによる混乱を鎮めたところに、つながりというこの映画のこだわりのようなものを感じました。