ギータ さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
湯音という異国の人間に触れたクロードたちの成長
なんとなく見始めたアニメだったのですが、思いのほか見どころ満載の主張性のある素晴らしいアニメだったと思います。
考察の前に軽く見どころの紹介を
・湯音の声がかわいい、声優がはまり役(CV.東山奈央)
・湯音の表情、反応が豊かでかわいい
・湯音が何でも言うこと聞きそうでありながら実は頑固だというところがいい
・アリスの声優がはまり役、まどかとのギャップも楽しめる(CV.悠木碧)
・日本とフランスの文化の違い、良いところだけでなく、悪い、汚いところまで描写している
・ほのぼのアニメとしても見れるし、主張性アニメとしても見れるし、ハートフルアニメとしても見れる
・湯音が天使
などなどざっと思い出すだけでもこれだけ、ていうかほとんど湯音がかわいいで埋まっていますが(笑)
この時期は他にロウきゅーぶや神様のメモ帳(途中で断念)なんかもあって、ロ○コン育成期間ですかコノヤロー(泣)と言った感じでした。
このアニメで成長したのはクロードとカミーユです。私は湯音は成長したのではないと思っています。湯音は成長したのではなく、学んだのだと思います。ほとんど成長と同じようなニュアンスですが、クロードらは今までの自分の考えを改めた、湯音は知らないことを覚えていって順応したというのが私の解釈です。そのため、この物語は湯音を通した他の人たちの成長ものであると思っています。
気になって原作を買いましたが、なんとマンガ2冊分だけなんですね。3巻は未だに発売されてません。よくそれだけのストックでこれだけのアニメを作ったなという印象です。
個人的に好きなシーンをあげていきます。
{netabare}
・テレビ未放送回、確か4.5話です
原作にはありませんが正直神回です。何故テレビで放送しないんだと思うほどの話です。
1話通して思い出を語りながら歌い続けるといった話ですが、クロードとカミーユの関係に驚いたとともに、カミーユの本当の姿を少しだけでしたが、あらわしていたシーンが印象的でした。最後に歌った「遠く君へ」は文句なく神曲ですし、BGMとしても他の回で流されてました。
この回が無くてもクロードとカミーユの関係は後に明かされますが、この回を見ておけばもっと自然にカミーユ回を見れたでしょうし、二人の葛藤をもっと感じ取ることができたと思います。
・カミーユ回にて、天使に完全敗北したラスボス
おしとやかで高貴なお嬢様というイメージのカミーユが本性を表します。まさにラスボスあらわるといった感じでした。カミーユは本心も会ったのでしょうが、結構意地になっていたのでしょう、湯音にかなり意地悪っぽい態度、質問をしてきます。そんな質問攻めに湯音は困るだろうな意地悪だなと思いながら見ていた私、そしてカミーユに衝撃が走ります。湯音は笑ったのです。そして思いもよらない言葉を返されたカミーユはあっけにとられてしまいます。まさに天使でした。ここの効果音はズキューンですね(笑)この時カミーユは何かしらの感情変化があったと思うのですが、何を考えたかまでは読めませんでした。この子にはかなわない、こんな子、こんな考え方もあるんだ、もう意地になるのはやめよなど、いくつか候補はあるのですが、どうもしっくりきません。もう1度視聴する機会ができたら注目したいところです。
{/netabare}
クロードに関しては何度も何度も湯音に感化されて考え直そうとするのですが、なかなか素直になれないというか、長続きしません。そこはコロードの頑固さや慎重さといった性格や複雑な心境をうまく描写できていたと思います。ただ視聴者からすればいらいらしてしまっても仕方ないかもしれません。そこは湯音のかわいさでカバーということで(笑)
触れたことに触れるのは、自分の成長や考えを広いものにすると感じた作品です。クロードたちや商店街と家族になりたいという湯音の発言もすごく魅かれるものがありました。