ギータ さんの感想・評価

4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

２周した方がより面白さが増す作品なのでは

考えるたびに評価が上がる…
本当に最初過小評価してたことが悔しくて仕方ないなぁ＞＜
【短い感想】
劇場版を見てかなり印象が変わりました。間違いなく今までの評価は過小評価です。
{netabare}３話で終わるアニメです。色んなものが。
３話のあの伝説のシーン以降はどれだけ絶望を味あわせれば気が済むんだというくらい重い物語になります。
このアニメタイトルでありながら、いつになってもまどかが魔法少女にならない、というかなることを阻止されるという斬新な物語、というのが初見の印象です。
物語が終わった後ならその理由が分かるし、２周目はその理由に注目して見ればさらに凄いストーリーだということに気付くと思います。
まぁほむらがなんとしても約束を守ろうとまどかが魔法少女になることを阻止していたんですよね。
２周目はほむらにさらに感情移入して、より感動しました。
まぁ２周目の視聴は劇場版なんですが。{/netabare}


【長めの感想】
・視聴１周目と２周目の感想の違い
{netabare}この物語の重要人物、というか真の主人公と言っても過言ではない暁美ほむら。
ほむらがどういう人間で、どういった経緯で今に至ったのか知ることが出来るのは、物語終盤の第１０話です。
初見の時は確かに１０話は神回だとは思いましたが、ほむらに対しての感情移入はそこまで強くなかったと思います。
というより、はっきり言って感情移入していなかったと思います。
「ほむら大変だったんだなー」という第三者としての感想にすぎなかったんじゃないかなと思います。
２周目はほむらの真相が分かった状態で視聴になるので、ほむらの目に見える行動だけでなく、感情などの見えないものにも注目出来ます。
１周目は１０話で真相を知ったとはいえ、１０話までのほむらの気持ちを一気にくみ取れるわけじゃないですよね。
「そーいえばあそこで…」とか思い返してもキリがないし、時間かけて実際のほむらの気持ちに注目した方が、ほむらへの感情移入の強さは全然違うはずです。
２周目は１話からほむらの感情に注目し、１０話だったり最終話まで見た結果、ほむらに感情移入し、より感動することになったんじゃないかと思います。
初見だったらどう頑張ってもほむらは嫌なキャラにしか見えませんでした。
本当はそんなことないのに嫌なキャラだと視聴者に思わせる、見方を変えれば友達との約束のために嫌なこともしていたと気付けるというスタッフの構成力は流石としか言いようがありません。{/netabare}

・虚淵脚本
{netabare}恐ろしいです。自分で創作したキャラに対してそこまで絶望を与えられるものなのかと、感心というか恐怖を覚えますね。
一切救いの手を差し出さないというか、視聴者の想像をどんどん越えていきますよね。
１０話のメガネほむほむにどれだけの人が癒されたか。
あの回まで本当に絶望だけで構成したと言ってもいい感じだったはずです。
同じシャフト作品のefも真っ青の絶望具合でした。
まぁ自分のキャラに対してこれだけのことが出来るからこそ、視聴者に伝えられることがあったり、ほむらに対しての感情移入の具合が変わったりするんでしょうね。
普通の作品、脚本家には出来ない作品ですよね。{/netabare}

・名言（各回のタイトル）
{netabare}まどマギの名言は流行りましたね。
インパクトがあるというか、センスがある感じですよね。
それもいくつもある、各回のタイトル全てが名言といっても過言ではないくらいでした。
体が軽…こんな幸せな…もう何も…僕と契約して…わけが分から…それはとっても…あたしってほんと…
当時は友達と普段の会話で使いまくりました（笑）{/netabare}


【最後に】
以前の過小評価した感想を残しておきます。
とても恥ずかしい感想ですが、一度思ったことは大事にしておきたいので、消さないでおきます。あと→使って以前の自分に自分でツッコミを入れておきます。
私のアニメを見る目もまだまだ全然です。
{netabare}まだ、１１，１２話が放映されてないときに、友達から話題になってるから見ろといわれたのですが、思った以上に自分の心に響かなかったんですよね。
なんというか…見どころで伝えたいことがよくわからないというか、思った以上に型にはまっている作品というか…
→そんなことはない。３話途中までほのぼのしていたのに、それ以降ひたすら絶望だけを描いてる作品はそう多くはないはず。
まどかなんてほむらの回想以外ほとんど笑ってないはず。

確かにキャラの可愛さと脚本の残酷さというギャップ、イヌカレー空間など面白い素材はそろっているのですが、うーん…何と言いますか…
確かにいままでのアニメで見たことないものがあるということで注目され、話題はでると思うのですが、それらすべてがマッチし、一つの物語を作ってるかと言ったらそうでもない気がするんですよね。一本の線を作っているかというよりは、それぞれが突っ走って何本かの線を作っている作品のように感じるんですよね。

見どころは１０話以降だと思うんですけど、何か型にはまっている印象を受けるんですよね。
※Ａｉｒ、ひぐらし、シュタゲも少しだけ出てくるのでそれぞれ見てない人も注意して下さい。
{netabare}
１０話でほむら目線になって伏線回収するのはAirの伏線回収に似ているし、ほむらのやっていることは、ひぐらしで見たことある気がするんですよね。シュタゲも似ている展開ですが、あれは全くの別物だとはっきり言えます。まどマギははっきり言えないというか、やっぱり型にはまっているという感じがするんです。
→Airは美鈴視点に切り替わるということで、似てはいるけど、ほむらのように何度も繰り返しているわけではない。
ひぐらしは梨花の無限ループが似てはいるけど、ほむらのように以前ダメダメだったとか、苦悩の上に友達を殺したとか、約束を交わしたとか、感情描写や他のキャラとの絡め方はまどマギの方が上手いと思います。
シュタゲも似ていますが、流石にまどマギとシュタゲで比べたら、私はシュタゲの方が好きです（笑）
{/netabare}

やっぱり名作とは言えないと思いますね。
なんであんなにＢＤ売れたんだろ？
→何回見ても面白い、というか見るたびに面白さが増す作品だからじゃないですかねぇ{/netabare}