ギータ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
リアルな泣き方を教えてくれる作品 追記:花畑巡礼記念
初めてです。アニメを見てリアルな泣き方をしたのは。
そして、このアニメによってリアルな泣き方とはなんなのか教えられました。
あまりにもストーリー、演出がすごすぎて笑ってしまうのです。ため息がもれてしまうのです。そして、笑いながら泣いているんです。そして、最後にはひたすら泣いてる状態になるんです。
今までの積み重ねが全て結集し、それが感動となって押し寄せてくるんです。毎回神回と呼んでもいい作品の積み重ねですよ!それが完璧な演出の中で完璧なBGMの中で押し寄せてきたら泣かないわけないじゃないですか!
追記:せっかく唯一の評価5作品なのでもう少し書きます。
1期までの展開なら他の学園物や恋愛ものでも代用はききます。しかし、このafter storyというものは全くの異質です。他のアニメでは代用できません。一番近いもので、時間の流れをしっかり描写しているめぞん一刻かなと思います。おそらく、この先もこのアニメに近づけるものは出てこないでしょう。約50話という大作、そんなものを作れるほどの優れた原作はまずないだろうし、ましてやアニメオリジナルも考えられません。
1期とあわせてほぼ全部の登場人物のストーリーを構成し、1話1話で泣けるくらいの構成と演出してきます。その間、十分な話数をとったため、ともやに対する感情移入をする余裕があったし、それだけの描写をしていたと思います。
名場面に対する力の入れ具合がとにかくすごい!作画、声優の演技、BGMどれをとっても高いレベルのもので、ストーリー何も知らなくても、その場面見せたら泣いてしまうんじゃないかと思うほどです。この完璧ともいえる場面を引き立たせる援護に満を持してストーリーが加わるわけです。最強です。泣かないわけがありません。
{netabare}
18,19話の花畑回、親父回は文句なく神回でしたが、その回までの時間のとり方、ともやの心境変化の見せ方があったからこその神回だと思います。もちろん汐の紹介も必要だったのは事実ですし、たった2話くらいで汐がどんな思いをしてきたのか伝え、感情移入させてしまったのは見事としか言えません。ともやも5年くらい経過していたため、今までと違う、そして徐々に取り戻したり、気付いていくという描写もよかったです。ともやの心情がすごく揺れ動いている感じが伝わってきましたし、すべてが本心なんだなと、ストーリーに沿った行動をしているのでなく、ともやが考え気付き行動しているんだなと感じました。とても感情移入しやすかったです。
個人的にですが、他にも良いシーンはたくさんあるのですが、今思うと電車の中でのともやが他の親子をどなりつけるシーンは5年間で変わったともやをしっかり描写出来ていてよかったと思います。心が昔と比べすさんでしまい、苛立ちを抑えきれずに嫌なおっさんみたいな態度をとってしまう、そして楽しそうに子どもから話しかけられる親、何も話しかけられず親子と呼べるかも定かではないともやと汐の比較というものもあったと思います。このシーンがあったから、後の考えを改めたり、汐と一緒に泣いたシーン、渚を思い出して泣いたシーンがより一層強い印象を与えるものになったのではないかと思います。
{/netabare}
正直何回見ても泣く自信があります。たまに感動したいときにまた見ると思うので、その時はもっと細部に注目して、より深い考察ができればなと思います。
最後に
{netabare}
信じられないかもしれませんが、あの18話のお花畑、私の故郷なんです。初めて見た時、かつてないほど驚きました。あの電車乗って高校に通ってましたからね(笑)
聖地巡礼をご予定されてる方は是非春(5月半ば)に来てください。あの花畑、菜の花なんです。
clannad本編とリンクしますが、町はどんどん姿を変えていっています。(分かる人しかわからない)ガードレールは直ってしまいましたし、駅前の看板も変わりましたし、電車の中のシートも変わってしまいました。結構小さいことかな(笑)中でも菜の花の面積がどんどん小さくなっています。昔、特にベストハウスで放送された時なんて一面黄色だったんです。近い将来なくなるかもしれませんし、どんどん変わっていくと思います。それでもその場所を好きでいられますか?という感じです。どんな姿になっても自分の故郷を嫌いになる気はありませんが、菜の花を見て育った私、そして菜の花に育てられた町であるため、簡単になくなってほしくないし、なくしてはいけないという気持ちです。
ようするに聖地巡礼は早めの方がいいですよということです(笑)是非来てみて下さい。待ってます!
{/netabare}
追記2:帰省という名の聖地巡礼記念
{netabare}菜の花の季節ということで、3年振りくらいにこの時期に巡礼しました。
まさかの低温続きでほとんど咲いてませんでしたが、なんとか写真に収められるくらいまでは咲いてくれました(笑)
今回で確信しました。もう昔の姿は取り戻せないということに。
昔は100個隣り合う畑があったら、全てが菜の花畑でした。これが黄色いじゅうたんと呼ばれる所以でした。今は100個あったら20くらいが菜の花畑かつ隣り合うことなくポツポツと咲いてるだけです。
町はどんどん形を変え、人々を魅了してきたものでさえ無くなりつつあり、近い将来無くなるだろうと感じました。もちろん無くなってほしくないし、努力もしますが、限界があることも確かです。望んだ結果にならないこともたくさんあります。
自分の町の立場になって考えてみれば、クラナドの町に関する考えは深いものであり、実際に考えていかなければいけない問題だとより一層思った今回の巡礼でした。
変わっていくこれからを受け入れるのか、変わらないようにするために必死に努力し、抵抗していくのか、町の在り方だけでなく、色々な物事に当てはまる問題ではないでしょうか。
{/netabare}