じぇりー さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
鮮やかな忍法合戦、お見事!
江戸幕府の後押しにより、それぞれ10人の選ばれた伊賀と甲賀の忍者たちが争いを繰り広げるという物語。
1話のラストがあまりに衝撃的で少々トラウマになってしまったため、視聴を止めていたのだが、「時代劇・バトルもの・忍者」…う~ん、やっぱり見てみたい!と思い、随分経ってから2話以降を見始めたら…あっという間に観終わっていたいたという…
かなりよく出来ている話だと思う。
バトルに関しては、戦闘力の高さではなく、各々の持つ特殊な忍法や体質などが、勝敗を決する要素になっているという点が、この作品の独特なファクターになっており、よく考えられていると思う。要するに「技における、相手との相性の良し悪し」で勝敗が決まる…というあたりが、非常に秀逸。
単純に強い忍者が勝つ、ではないのだ。
さらに恋愛や愛憎劇も盛り込まれており、これが少なからずバトルの勝敗に関わる要素となっている点も、「忍も人間」と思わせてくれる。そのための心理描写もしっかりと描かれていた。
実は、1話の時点で、徳川幕府の歴史をある程度知っている方なら、伊賀と甲賀のどちらに軍配が上がるかはすぐに分かってしまうのだけれども、だがこのラストは流石に想像できなかった…
なかなかに余韻の残る、いいラストだったと思う。